中部ジュニア優勝の竹内から2打遅れての2位につけたのは、関東ジュニアチャンピオンの小林大河(東金町中学2年)。
小林もまた竹内同様ティーショットに苦しんだプレーとなった。3番ではティーショットを左にミスしてバンカーに打ち込み、2打目はグリーン手前に刻み、8メートルのパットを沈めてパーで切り抜けたものの、4番(パー3)でもパーオンを逃してボギーが先行してしまう。
その後も前半は再三のボギーのピンチをパッティングで凌ぎパーを積み重ねる我慢のゴルフを強いられた。それでも、その我慢が後半の好スコアに繋がる。10番(パー5)で8メートルを沈めて初バーディ。11、13番はボギーとしたものの14
番で2メートルを沈めて2つ目のバーディを奪ってバウンスバック。すると、16番(パー3)は7番アイアンのティーショットを3メートル、18番も2打目を6番アイアンで5メートルにつけてバーディフィニッシュ。
この日の小林は4バーディ・3ボギーと出入りの激しい内容ながら1アンダーパーにスコアをまとめてみせて、関東ジュニア優勝の実力を垣間見せた。
「前半は、最初からバタバタしてしまいましたが、パーでしのげたのが大きいですね。後半になってチャンスをしっかりものに出来たので、このスコアに繋がりました」と話す。じつは、関東ジュニアでも決して調子は万全だったわけではないようで、「3日目もショットが良くなくて。それでもどうにかスコアをまとめて優勝出来ました」と粘りのプレーで地区チャンピオンの座を手に入れたという。その時の経験が活かされたのか、日本ジュニアでもショットの調子が悪い中でも、凌ぎ切るしぶとさをみせた。
身長180センチと恵まれた身体から放つドライバーショットは平均280ヤードとダイナミックな攻めのゴルフを身上とする小林。飛距離とミスをした時の曲がりは両刃の剣とも言えるが、最近は「ミスはしても、トラブルになるほどのことはなくなってきて。そういう面では成長していると思う」と笑顔を見せる。「もう少しティーショットが安定してくれば…」その後の言葉は飲み込んだが、きっと“もっとスコアが出せる”という自信が感じられた。
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