今年の中部ジュニアゴルフ選手権男子12~14歳の部を制した竹内優騎(天神中学3年)。
第1ラウンドは、3バーディ・ノーボギーで実力を示しての3アンダーパーで単独首位に立ったが、その内容には到底満足できない様子だった。10番ホールからティーオフした竹内はバーディを獲りたいパー5のスタートホールで5メートルを外してパー。それから13番までパーをセーブして迎えた14番。ティーショットは左にミスして林の中へ打ち込んでしまう。
そこからグリーン手前のバンカーに打ち込んでのピンチは、ボギー先行も覚悟させられた。しかし、このバンカーショットを直接放り込むチップイン・バーディを奪ってみせる。それで
も、「ティーショットが荒れていた」と本来の調子は取り戻せず、17番でもティーショットを左にミスしてピンチ。これもパーで凌いだ竹内は前半を1アンダーパーで終えて後半に入る。1番から4ホールも「チャンスよりもピンチが多かった」という内容ながらパーでしのぎ続け、5番で5メートルをねじ込んでバーディ。続く6番(パー5)でもスコアを伸ばして、単独首位に立った。
結果を見れば好スコアにも、竹内の表情は冴えない。「今日はチグハグなプレーでした。ティーショットの調子が悪くて、パットで凌いで」一歩間違えば、3オーバーパーもありえた内容に、自嘲気味な笑みでこの日のプレーを振り返る。
中部ジュニアを制してから「実際のところ調子は上がっていなくて…」全国中学校ゴルフ選手権では6位に終わった。最後となる本部門で「優勝したい」と意気込むが、竹内にとっては、”優勝”の2文字に自らが納得できる内容が伴うことが大事なのかもしれない。
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