政田夢乃(北海学園札幌高校2年)
先週の全国高等学校ゴルフ選手権夏季大会で優勝した勢いで日本ジュニアに臨んだ政田は、10番からのスタートで降りしきる雨もものともせずにバーディを重ねていった。11、14、16番と前半で3バーディを奪って後半にターンした。3番パー5でバーディを加えて、この段階では4アンダーパーまでスコアを伸ばしていた。ところが、続く4番をボギーにすると、上がりの8、9番も連続ボギーにして1アンダーパーでのホールアウトとなってしまった。
「きょうは、チャンスについたところはしっかり決められていい流れでプレーできていたのですが、8、9番の連続ボギーが悔しいです。ティーショットを曲
げて、ボールが木の後ろにいってしまい、2打目は出すだけとなったり、ラフからでグリーンを狙えなかったり…9番では、足が滑ってしまいました。ショットを修正して第2ラウンドは今日みたいな崩れ方をしないようにします」
小倉彩愛(岡山操山高校2年)
3バーディ・2ボギーの72でプレーを終えた小倉彩愛は、中学3年生だった一昨年、12~14歳の部で優勝している。高校に進学した昨年は本選手権への出場権を逃し、2年ぶりに本選の舞台に戻ってきた。この間の課題にしてきたのは、飛距離アップと体力アップ両面だったという。
「中学のときは、小さかったし、細かったので、飛ばなくて大変でした。だから、もっと体を大きくして飛ばしたいと思って、とにかく食べました。暇さえあれば食べている状態でしたね。炭水化物とタンパク質をとって、筋肉もつけられるように必死に食べていました。おかげで、昨年より15ヤードは飛ぶようになりました。あっ、それとアプローチ練習にも力を入れて精度を上上げるのと同時にバリエーションも増やしました。第2ラウンドからも、無理をせず、チャンスがきたらしっかり決めるゴルフをしたいと思います」
石井理緒(開志国際高校3年)
2年連続で本選手権に出場の石井理緒は、第1ラウンドを1番ホールからスタート。3番(パー5)で80ヤードのサードショットをウェッジであわやチップインという見事なショットでバーディを先行させると、続く4番(パー3)では5番アイアンのハーフショットで4メートルにつけて連続バーディ。このまま勢いに乗るかと思われたが、5番でボギーを叩いてから、パーオンを逃す苦しい展開を強いられた。「6番から5ホールは、アプローチとパットで凌ぐきつい内容でした」と苦笑い。12番でボギーを叩きイーブンパーにスコアを落としたが、その後も粘り続けた報酬は16番(パー3)で訪れた。「6メートルの上り傾斜。雨でグリーンも重かったし、ここは決めたいと強気に打った」パットは、見事にホールに消えた。石井はこの16番の値千金のバーディで1アンダーパーの3位タイグループに名を連ねた。
「練習ラウンドから今週は飛距離が出ていないなとわかって。今日はコースマネジメントを考え直してプレーしたのが良かったです。それでもドッグレッグのホールでティーショットをミスしたり、苦しいゴルフになってしまいました。その中で、1アンダーパーでホールアウトできて。最後の日本ジュニアなので精一杯のプレーをして、いい成績を残したいです」
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