第2ラウンドをパープレーの73にまとめた長野未祈(麗澤高校2年)は、納得のいかない表情を浮かべていた。この日は10番からのスタートで11番ボギー、12番バーディ、13番ボギー、14番バーディ。後半にターンしてからも7番ボギー、9番バーディ。一日中ボギーが先行して、その後にバーディがくるというちぐはぐなゴルフが続いた。「どこかで流れを変えたかったんですが、うまくいきませんでした」。
理由は、まだ完全には調子を取り戻せていないドライバーショットとパッティングにある。
「ドライバーショットは、まだ左に飛び出すことがあるし、パットも凡ミスみたいな失敗がある。もったいないと自分を責めたくなる
ことが多くて…」。
端的に物語っていたのは、13番ホールのボギーだった。パーオンしてファーストパットはカップ横に30センチほどに寄った。なんと、この距離をはずしての3パットだった。6番(パー5)では、ボギー先行の流れを変えるチャンスがあった。第3打を1.5メートルにつけたのだが、これも決め切れなかった。「右に押し出してしまって…」そういうと口を真一文字に結んだ。
最終ラウンドは、最終組でトップの菅沼を4打差から追い上げる展開になる。「菅沼さんは調子よさそうなので、向こうから崩れてくれることは考えられない。こっちが攻めのゴルフで追撃していかないといけないでしょうね。でも、今日みたいなパッティングでは、菅沼さんを楽にさせる流れになりそうです。今日は、この後練習グリーンでパッティングを修正してから帰ります。しっかりしろ、自分!気合を入れて練習してきます」。
果たして最終組対決には、どんな展開が待っているのであろうか。
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