長野未折(麗澤高校 2年)は、首位の菅沼菜々を4打差で追う形でスタートした。しかし、前半はお互いに2バーディ・1ボギーの35で回り、差を詰めることができなかった。
ところが、菅沼は10、11、12番とボギーを叩き、長野は11番でバーディを獲ったので、12番ホールでついに並んだ。14番は2人ともバーディで譲らず、16番(パー3)で長野はティーショットを左に曲げ、ボールはバンカーに入り、しかもライが目玉の状態だった。結局、このホールはボギーとしたが、菅沼も同じくボギーとして並んだままに。続く17番は両者ともにパーで、1打差のまま最終ホール(パー4)に突入した。
ところが、ここでまたもや
長野は第2打を左に曲げ、グリーンをとらえることができない。しかも3打目のアプローチは、木の枝がかかり、ロブショットを打つことができなかった。仕方なく低く打ち出してアプローチをしたが、ボールは止まらず、カップを3.5オーバーした。最後の望みをかけたパーパットだったが、打ちきれずショートしてしまい、ボギーとして万事休した。菅沼はこのホールをパーで上がり、1打差で勝利を手にした。
この日は「ティーショットが昨日より良くなく、ラフに行くことが多かったが、アイアンショットは良かったので」グリーンをとらえることができた。
ただ、「バーディを獲りに行く」と言っていたこの日、出だしの1番ホールで1メートルのバーディパットを外し、3番でも1.5のバーディパットを外してしまい、序盤のこのつまずきが「もったいなかった」と悔やむ。ここでバーディを決めることができていれば、その後の展開も変わっていたかもしれない。「昨日はボギーが先行した後にバーディを獲ることができた。今日はバーディが先行したのに、そのあとボギーを叩いてしまった」と終盤のボギーにも反省していた。
日本タイトルは逃したが、調子は復調しつつある。悔し涙は止まらなかったが、この経験もいつか彼女の躍進につながると信じたい。
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