今年、JGAナショナルチームメンバー入りを果たし、ネイバーズトロフィーチーム選手権で個人戦2位の活躍をみせてチーム優勝に大きく貢献した塚本岳(明治大学1年)が、本選手権初出場で首位と2打差の3位タイと好スタートを切った。
今春、明治大学に進学して、「大学生活にもだいぶ慣れて来ました」と新生活も落ち着いて迎えた本選手権は、出だしから好プレーで充実ぶりを見せる。1番(パー5)でバーディを奪うと、2番で1.5メートル、3番(パー3)では235ヤードを3番ユーティリティーで5メートルに乗せると、上りのスライスラインをしっかりと沈めて3連続バーディ。「スタートの3バーディは自分でも驚きました」とスタートダッシュを決めた塚本だが、4番で10メートルから3パットのボギーに「あのボギーで、いつも通りの自分だなと思いました」と自嘲気味に苦笑い。それでも、良い流れは途絶えず、6番(パー3)では7メートルのスネークラインを読み切ってのバーディと前半で3アンダーパーをマークする。後半は、「パーオンはしても6メートルぐらいの距離で2パット。でも、パーオンを逃してもアプローチで寄せてパー。危なげないプレーだったと思います」と16番までスコアカード通りパーを積み重ねる。迎えた17番(パー5)では、70ヤードのサードショットをウェッジで1.5メートルにつけてバーディを奪い、この日は5バーディ・1ボギーの68でホールアウトした。
「四日市CCは、距離は長くラフも深いですが、グリーンが柔らかかったので、昨日の練習ラウンドからスコアは伸びそうな予感はしていました。このスコアは良いと思います」とバーディ合戦に加わっての上位スタートに笑顔を見せる。「残り3日間で、1日は66とか67を出さないと優勝争いが出来ない」と、まだまだスコアの伸ばし合いになることは覚悟している。「今日の後半、アイアンショットを左にミスすることが多かった。これから練習して、出球の方向をもう一度調整して、明日に備えたい」そう言葉を残して、練習場に向かっていった。
|