今春、強豪の日本大学に進学し本選手権初出場の清水大成(日本大学1年)がこの日5つスコアを伸ばし、8位タイから首位と3打差の3位タイに順位を上げた。
出だしを連続バーディでスタートした清水は、そのまま一気にスコアを伸ばすかと思われたが、4、5番の連続ボギーで勢いをそがれる。しかし、6番でバウンスバックを決めると、8番から前半2度目の連続バーディを奪い3アンダーパーでハーフターン。後半は11番で20ヤードのアプローチを直接放り込むチップインバーディ。13番はボギーを喫したが、14番は4メートルをねじ込んで再びのバウンスバック。17番(パー5)もバーディを奪取し、8バーディ・3ボギーの出入りの激しい内容ながら67でホールアウトした。
しかし、5アンダーパーの好スコアにも「もっと伸ばせそうな雰囲気があった」と少しの悔いが残る。それでもすぐに「伸ばしたかったけれど、バーディをたくさん獲れたのは良かった」と、笑みを漏らす。特に、清水を納得させたのは、得意のウェッジショットの冴え。「ほとんどのバーディがウェッジで2メートルぐらいにつけてのもの」と、自信のショットで8つのバーディを荒稼ぎしたことは、素直に喜ぶ。「ショットの調子は良くなくて。持ち球はドローだけど、フェードを打とうとするとつかまりすぎて。ドローを打とうとするとフェースが開いて当たったり…ボギーはショットの不調が原因で、イメージ通りに打てていない」と3ボギーに直結したショットには不満も残るが、「67は上出来」と、笑顔を取り戻す。
高校時代には九州ジュニアゴルフ選手権を制したものの、全国大会では無冠。初出場で初タイトルのチャンスを迎え、「(優勝を)しっかりと狙っていきたい」と意気込んで、明日のムービングデーに備える。
|