清水大成(日本大学1年)は、出だしでトラブルに見舞われた。1番(パー5)でティーショットを右の林に曲げ、2打目は出すだけ。第3打は左奥のOBへ。結局、打ち直しの第5打を乗せて2パットのダブルボギーとした。
しかし、2番で3メートルのバーディパットを沈め、5番でもバーディを奪って盛り返し、前半はパープレーの36で回った。後半に入ると、12番でグリーンのカラーから52度のウェッジで打った10ヤードのアプローチをチップインさせ、バーディとすると、これで「流れが来た」。続く13,14,15番とバーディを獲り4連続バーディとした。さらに17番でもバーディを奪い、結局この日は7バーディ・1ダブルボギ
ーの5アンダーパー67で回り、通算13アンダーパーとして同じ組で回った櫛山勝弘と並んで首位に立った。
1番のダブルボギーさえなければ、というスコアに本人も「OBがもったいなかった。明日、その分伸ばしたい」と最終ラウンドもスコアを伸ばす気力十分だ。連日好スコアが続出し、大会前のコースレコードは67だったが、1日ごとに1打更新され、第3ラウンドもコースレコードタイの65が出た。こういう展開になると、明日の最終ラウンドもスコアを伸ばさないととても勝てない。本人も優勝するには「今日と同じくらい」の5アンダーパーは必要になると覚悟している。昨年の九州ジュニアに優勝しており、日本ジュニアでは2015年に5位タイの成績を残している。「学生日本一」のタイトルに手が届くところまでやってきた。このチャンスは逃せない。
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