アマチュア旋風が吹き荒れた昨年大会。今年もその再現がなるのか。
2打差の暫定3位タイの好スタートを切ったのが、アマチュアの平岡瑠依だった。1番からのスタートで前半を2アンダーパーで後半に折り返し、12、13、15番と3バーディを加えての5アンダーパー、67でのホールアウトだった。
「今日は、パッティングが決まってくれました。4番の3メートル以外は、みんな5~6メートルの距離が入ってくれて…」
「入れた」ではなく「入ってくれた」というあたり、本人は幸運もあったという自覚があったようだ。
幸運といえば、そもそも、日本女子オープンに初出場できたこともそうだった。先週末まで出場は確定してい
なくて、とりあえず「会場までいってウェイティングで欠場者が出るのを待つつもりでいました」という。それが、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで畑岡奈紗が優勝したことで繰り上げ出場が決まった。畑岡の出場資格が重複したための措置だった。火曜日に大阪から車で移動、水曜日に18ホールの練習ラウンドをこなした。調子はよかった。いや、急によくなった、というべきだろうか。「練習ラウンドのときに、アドレスの向きをチェックしてもらいました。自分は、ターゲットの左を向いて、右に打ち出すクセがあり、その症状がでるとショットが曲がりだすんです。そこを修正したら、しっかりヒットできるようになりました」。
昨年の畑岡の優勝シーンは、自宅のテレビで見ていたという。「うまいなぁ、凄いなぁ…と思うばかりで、その場では”よし、自分も“という気にはなりませんでした。でも、今日の自分のゴルフと大きな流れを感じる内容で、ちょっとその気になっています」
幸運が最後まで続くことを祈ろう。
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