松森彩夏が、本選手権に出場するのは、今年で3回目である。アマチュア時代に予選会に出場しても本選まで進出できず「家でテレビ観戦していました。最初は、諸見里しのぶさんとかが優勝して、格好いいなぁと憧れていましたね。いつかその舞台で戦えるようになりたいと……」と振り返る。その松森が、この日5アンダーパーでホールアウトして、上位に位置している。昨年、富士通レディースに優勝したものの、まだ安定感に欠けていると自己診断する。今季は、フジサンケイレディスクラシックの3位タイがベストだ。
「頑張りたい。頑張らなくてはと思うと苦しくなってしまって、どうしても予選通過を目標としている時期がありました。最近は、少
しずつ上向きに考えられるようになったんです」と言った。
第1ラウンドは、5バーディ・ノーボギーの67。雨の中のラウンドとなったが、気持ちいいプレーができたという。「ドライバーは、もうちょっとだったんですけど、アイアンがとても良かったんです。そのドライバーも、なんとかラフまでには行かずに済んだのがバーディに繋がったのだと思います」。
10番スタートで、いきなり2メートルを沈めてバーディ。15番でも、奥からの3メートルを沈めてバーディ。折り返して、3、4番と連続バーディ。さらに7番のバーディだ。
「苦しいパーといえるのかわかりませんが、バーディを狙いすぎてオーバーして、返しをねじ込んでのナースパーはいくつかありましたね。パーオンを外したのが4回だったかな。今日(のコンディション)は、ピンをデッドに狙えましたからね。明日から、またどうなりますか。でも、少なくともベスト10には入りたいですね。心と体がバラバラになってはいけないので、頑張りたいと思いすぎないように、ですね」と語る松森だが、ショットに悩む暗闇から、今週は、ようやく光明を見出してのプレーができている。
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