賞金女王争いでトップに立つキム ハヌルは、3バーディ・ノーボギーの静かな滑り出しだった。10番からのスタートで12、15番をバーディにした後、11ホール続けてのパーで、キムにとっての最終ホールを迎えた。最後は3メートルの距離を沈めて第1ラウンドを締めくくった。
雨でスタート時間が遅れた。予定されていたスタート時間(午前7時36分)に合わせてコース入りしたものの、雨で練習グリーンもドライビングレンジも使えない。キムの姿は、駐車場の車の中にあった。
「みなさん、同じ条件だから、気になりませんでした。ええ、車の中で寝ていました」。
予定より2時間30分遅れでスタートすると、3アンダーパーの
69をマークした。スコアは静かな滑り出しに見えても、プレーの内容は、かなりアップダウンの激しいものだった。「惜しいバーディパットが沢山あった。そのかわり、ピンチをしのぐパーパットも沢山あった。際どいパーパットは、全部決まってくれました」。
最大のピンチは7番(パー4)だった。パーオンできず、3オンでパーパットは7メートルの距離があった。これを決めてのパーセーブであった。「だから、1日を均して考えれば、落ち着くべきところに落ち着いたスコアだったと思います。内容はアップダウンがきつかったけど、結果的には心に波風が起こることはありませんでした。今日は、ゆっくり寝て休んで、明日に備えたいと思います」。
キムは、ここ数週間、体調を整えることを最優先にしている。救急車で病院に搬送されたのがマンシングウェアレディース東海クラシックのプロアマ戦でのこと。キムは、そのまま本戦の欠場も余儀なくされた。片頭痛によるめまいと、脱水症状が原因だった。日本女子オープンは、それ以来の試合ということになる。睡眠こそが最良の薬。キムは、体調整備で4日間を乗り切るつもりでいるようだ。
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