女子ツアーきっての飛ばし屋・葭葉ルミが好スタートを切った。4バーディ・ノーボギーの68。実際は、これ以外にもバーディチャンスはもっとあった。
「4バーディは、みんな2メートル以内でした。4~5メートルのチャンスや、パー5でグリーンエッジ近くからのアプローチミスなどの取りこぼしがなければ、満点だったのですが…」。
ちょっと口惜しがったあとは、冷静にコースとの相性の良さを口にした。
「フェアウェイが広く、伸び伸びと打てる。ティーショットで注意しなければならないのはフェアウェイバンカーに入れないこと。その心配のあるホールは、3番ウッドで(バンカーまで)届かないところに打っていきました。パー
5も2オンを狙えるホールがあり、自分向きだと思っていました。だから、逃したチャンスはあっても、プレッシャーはなく、ピンチもありませんでした」。
フェアウェイにロングドライブを放ち、ピッチングウェッジや9番アイアンで狙うショットはピンに絡む。それが気持ちよかったということの中身だ。コースから自宅は近く、通っている。そんなこともプレッシャーなしのラウンドに繋がっているようだ。
第1ラウンドは、止まりやすいグリーン状態で、葭葉が考えていた以上の好スコアをマークする選手が相次いだ。速報でそれを確認した葭葉は、ちょっと表情を変え「やっぱり、取りこぼしホールがあっては、ダメですね。この後、パッティングを修正します。ボールの転がりが、あまり良くなくて、カップに蹴られたり、最後で切れてしまったりしたホールがありましたから。絶好のグリーン状態で、転がりのよいボールをラインに乗せられれば、カップに落ちていってくれる。しっかりとスクウェアに芯でヒットできれば、スコアも伸びると思います」
葭葉は第2ラウンド以降も、相性の良いコースでさらなる飛躍を心に期していた。
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