スタート時間が、2時間45分遅れた第1ラウンド。特にその影響が、午後の部のスタートの選手たちに及んでしまった。もちろん畑岡奈紗、チョン インジ、比嘉真美子の組も遅れ、ちょうどその組が11番にいたときに、サスペンデッドのサイレンが鳴った。「はい。私は、グリーン上でした。4.5メートルのバーディパットを打つ前にサイレンが鳴りました」と、そのバーディパットは、明日に持ち越された。畑岡は、3番、7番、10番とバーディを奪っている。もちろんノーボギーのラウンドだ。「(サイレンが鳴る前の)最後の10番でバーディが獲れてよかったです。2メートルぐらいでした。全体を考えると、今日は、よく耐えたラウンドだったと
思います。ちょっと思ったよりも曲がっちゃったりとかがあったんですけど、でも、行ってはいけない方には外さなかったので、そこでボギーに繋がらなかったことが良かったと思います」。
畑岡は、アマチュアとして昨年の本大会に優勝したディフェンディングチャンピオンである。その後、プロ転向して渡米し、米女子ツーに参戦している。帰国直後、本大会の直前のミヤギテレビ杯ダンロップ女子で優勝している。米女子ツアーでは、なかなか思うような成績を出せずに苦しんでいた。それでも確実に実力はつけているはずだけれど、それを実感する成績と自信に繋がっていなかったのである。だから、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子の優勝は、なにより自信につながる勝利だった。その勢いのまま、ディフェンディングチャンピオンとして、本大会に挑んでいる。午後組は、再び雨に見舞われる時間帯が多い中、本人がいうように「よく耐えた」1日だった。その忍耐が、明日につながることを期待したい。
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