15番(パー5)で第3打をピン近くに寄せるバーディを奪ったキム ヘリムは、この時点で通算12アンダーパーとし、同じ組でプレーする畑岡奈紗と並んだ。このトップタイは、続く16番(パー3)のボギーで消滅してしまうから、ほんの短い時間のポジションでしかなかった。さらに17番(パー5)では第2打を右林の中に曲げ、ピンチを招く。
カート道を転がったボールは、救済措置でドロップしたものの、そこからの第3打は前方に張り出す木の枝に当たって、深いラフに。第4打のアプローチショットをピン手前2メートル弱に寄せて辛くもパーでしのいだ。
実は、このあたりでキムは体に違和感を覚えていたという。
「後半に
入ってから体力的に疲れを感じるようになり、(スウィングが)上手くいかなくなってきました。背中に張りが出て、タイミングも合わなくなってしまいました。17番は、パーセーブできて本当によかった。あれで、まだ優勝を狙えるポジションに自分を置けた」
ホールアウトすると、キムは早々にクラブハウスをあとにした。「今日は、早く帰って疲れをとるようにしたい。明日、最善を尽くせるようにします」。
最終ラウンドは、最終組で畑岡との直接対決となる。その畑岡の印象をキムは、こう語った。「日本の選手は、あんまり飛ばないイメージがありましたが、畑岡選手は飛距離が出るし、パワフルです。ショットも正確です。良いプレーでの戦いにしたいです」。
さて、最終ラウンド最終組での日韓対決の結末は、いかに―。
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