鈴木愛は、この日本女子オープンにことのほか思い入れがある。それは初出場の2014年大会で、第3ラウンドを終えて通算8アンダーパーで首位タイとなり、最終ラウンドも優勝争いの熱戦を繰り広げた。
残念ながら、5位に留まったが、鈴木愛という名前を全国区にした大会だった。しかも「初めて出た試合で、それ(活躍)がきっかけで、特別協賛している日本化成さんとスポンサー契約をさせてもらいました」という。
早朝に第2ラウンドの残りホールを消化して、第3ラウンドに臨んだ。第2ラウンドの後半、17、18番でバーディをもぎ取り、67として通算6アンダーパーでスタートした。「朝早かったのと、練習の球数制限(2
4球)があって、うまく調整ができないままスタートしました。ドライバーもアイアンも右に飛んでいって、コースで気をつけようと思ってやっていました。
第2ラウンドが終わったあとの練習で、なんとか修正ができていたんですが、コースに出たら、やっぱりうまくいきませんでした」と言った。前半を1オーバーパーの37でターンした。そこで、ドライバーショットでも「ラインだしするように打ったら、なんとなく大振りがなくなってうまくいくようになりました」10番、12番、17番とバーディを奪って、後半は33の69で回って、通算9アンダーパー。4位タイにつけた。
「ショットの調子からすれば、ここまでよく来れたなと。でも、パッティングがこの感じなら、明日までもう少し修正できればチャンスがあると思います。まずはバーディチャンスを増やすことだと思っています。そこまで持っていければ……」と語る。そして最終ラウンドの心構えは「まずは自分のプレーに集中します。
そして自分よりいいプレーをした人がいれば、それはそれで仕方のないことだと思います」と、鈴木も首位との4打差を、ジワジワと追い詰めていき最終ホールまで粘り強く行きたいという気持ちでいっぱいだった。
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