通算10アンダーパーで4位となった鈴木愛は「もう少し伸ばせる内容のゴルフだった」と唇を噛んだ。「全体的には、4日間通して、今日がいちばんよかったラウンドでした。でも、前半はパットがなかなか入らなくて『あれ?入らないの?』と思うようなパットが、4、5回あったんです。打ち方もよく、タッチも合っていたのに……。もっと入っていいパットがたくさんありました。まあ、うまく打っても入らないときもあるので、運もなかったのだと思います」。
ボギーが先行した。4番(パー3)である。その前後も含めてバーディチャンスをいくつも逃していたのだという。後半になって、ようやく10、15番とバーディがとれたけれど、ほん
にんは、当然満足のいくスコアではない。「5、6アンダーパーは伸ばせる内容だったと思います。いいゴルフをしてバーディが少なかったのはちょっと残念でしたけど、今後につながる内容だったと思います」畑岡奈紗が、ひとりだけスコアを伸ばしていく展開。「女子オープらしくない展開でしたね。ここまでスコアが出るとは思っていませんでした。途中で、私以上に奈紗ちゃんが入っているんだろうなと思っていました」と振り返る。
この大会で、鈴木の不安は、ショットにあった。どうしてもショットが不安定になっていた。「カップの位置が、右3とか左3とか多くて、これはショットに自信を持っていないと打てないポジション。そこをセーフティに行くしかなければ、なかなかチャンスは巡ってきませんよね」と、ショットの精度が不安定な鈴木には、ピンを狙う不安感が、そのまま勝者とのストローク差となったのかもしれない。「それにしても(奈紗ちゃん)羨ましい。なかなか2年連続で勝てないし。2週連続も。いいなぁと思います。すべてが揃っていないと勝てないと思います」と、まるで自分自身に言い聞かせるように語っていた。
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