2017年度(第82回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【ゴルファー日本一を決する戦いが明日開幕】
大会前 競技報告:JGA    写真:Yoshitaka Watanabe
池田勇太
小平 智
2017年度(第82回)日本オープンゴルフ選手権が12日、岐阜県関市の岐阜関カントリー倶楽部・東コースで開幕する。本選手権には、賞金ランキング上位やツアー競技優勝者、予選会を勝ち抜いた選手ら120名が出場し、4日間72ホール・ストロークプレーで優勝を争う。

■第1ラウンドこちら (PDF)

■第2ラウンドこちら (PDF)

開幕を明日に控えた11日の指定練習日では、選手たちがナショナルオープン開催に向けて万全の準備を整えた岐阜関カントリー倶楽部で、最後の調整に勤しんだ。

2014年大会優勝以来、昨年まで毎年のように優勝争いを演じてきた池田勇太は、「コースのセッティングは良い状態。ラフもちょうどいい長さというか、(球が)すっぽり入る長さだし、難易度は高いかな」と、日本オープンらしいコースセッティングに警戒感を強める。それでも、自身の調子は「悪くないと。イメージもちょっとずつ良くなってきている気はする」と復調の気配を感じている。2015年、2016年と2年連続で最終ラウンド最終組でプエr-しながら、あと一歩のところで2度目の戴冠を逃してきた池田だが、「優勝の喜びや負けた悔しさは大会ごとにあるし、過去のことより今年どういう気持ちでまた戦えるかが大事。プレーを続ける中で、自ずと気合が入っていくのが理想の形かな」と、泰然自若で本選手権2勝目を狙う。

本選手権で初の平成生まれのチャンピオンとなった小平智もまた、池田同様日本オープン2勝目を狙う。「日本オープンは2勝してこそ本物」と事ある毎にレジェンドたちから叱咤を受ける小平。本人も、もちろんそのつもりで、岐阜関CCでは既に3度の練習ラウンドを重ねてきた。「コース自体は難しさは感じないですが、ラフが長いのでどんどん難しくなる。ラフが立っていて逆目みないになっているので、入ると2打目が狙えない。フェアウェイキープが大事になる」と攻略のイメージも掴んでいるし、「ショットは絶好調」と自信も深めている。「毎日1つでもアンダーパーを出していければ。最終的には通算5アンダーパーから10アンダーパーを目標にしたい」とレジェンドたちを認めさせるに必要なスコアを予想した。「ここで成績を残して、世界ランキングもあげたい」と世界の舞台に打って出るためにも、今年の小平は眼光鋭く頂点を狙う。

先週の男子ツアー競技史上初の4日間ノーボギーの安定したプレーで制し、今季3勝目を上げて賞金ランキングトップに立った宮里優作は、明日の開幕を控えて指定練習日は休養にあてた。前日のプロアマ大会終了後には、「ラフの芝は長くはないけれど、芝が立っていて球がスポッといく感じがあって…グリーンも固いですし、直接落として止める感じではない。ラフに入れるととにかくパーを取れるところに外して狙う感じ」と、池田と同じようなコースの印象を語った。「今週は、ティーショットが大事。コースも長いし、狭い。飛距離よりも正確性重視の方が良いと思う。距離の長いホールはあるけれど、飛ばそうとするとコントロールが落ちると思うので、そこをグッと我慢してしっかりラインを出していければ」と、日本オープン初優勝の鍵は、ティーショットの調子にかかっていると話す。「日本オープンはアマチュアの頃から出せていただいていて、セッティングだったり雰囲気だったりには慣れていると思うし、どういう風に攻めていけばいいかというのは、自分なりにわかっているはずだけど、上位に行く確率も高いけれど、1打の鍔競り合いまでは参加できていない。そこに入っていけるか。日本オープンの雰囲気と鍔競り合いの中で、どういうゴルフが出来るのかというのは経験しておかないと。勝てば良いスキルアップになると思うし、ものすごく経験値も上がると思うけど、そこに身をおくことが大事」と、アマチュアタイトルを総なめにしながら日本オープン優勝には届いていないこれまでの自分に活を入れ、タイトル奪還と、その先を見据えて、静かな闘志を燃やしている。

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