第1ラウンドが67で第2ラウンドは69。朴相賢が安定したスコアをマークしている。といっても、第2ラウンドの内容は、1イーグル・3バーディ・4ボギーだから、かなり波のあるゴルフだった。イーグルは、7番(パー5)で2オンし、1パットで決めたもの。
「自分のゴルフは、大波であれ、さざ波であれ、トータルでいくつだったかを大切にする。各ホールでは、いろいろなことがあったとしても、ホールアウトしたときにいくつだったかが問題。そういう意味で69は、満足できるスコアだったということです」。
攻めるところは大胆に、ミスしたら、最小限のスコアロスとなるように全力を尽くす。大局的に1日のゴルフをとらえているとい
うことだろうか。
先週は、韓国に帰国していた。母国はお盆休みで「家族団らんの時間を過ごしたかったから」というのが、帰国理由だった。家族との時間を優先させたが、練習も「それなりにこなした」という。「最近はゴルフ勘がいいので、練習は、ほんの短い時間だけ」というのが“それなり”の具体的な中身である。
昨年は、日本シリーズで優勝している。本大会でも、優勝を意識している。それというのも「自分は大きな大会に強い、と思っている」からだ。1ホール毎に一喜一憂することなく、大きな流れの中でスコアを考えるというスタイルが、ビッグゲームのときには強みになると考えているのだ。
「残る2日間もアンダーパーのスコアをマークしていきたい。結果を追い求めるのではなく、終わってみたら思っていた通りのスコアになっていた。そうあって欲しいから」この落ち着きようは、ちょっと不気味である。
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