1バーディ・4ボギーの73。トップタイからスタートした小平智は、スコアを3つ落として通算3アンダーパーとして6位タイに後退した。得意のはずのドライバーショットが、前日とは別人のようだった。ラフに打ち込むシーンが続く。雨。芝生の抵抗が強くなる。こんな状況でこそ安定したドライバーショットが大きな武器になるはずだったのに、予定が大きく狂わされることになってしまった。
「雨で重くなったラフで、レイアップするのも計算通りにはいかない。なんとかショートゲームでパーをセーブするという内容になって、バーディチャンスを作るためのいいリズム、流れも生み出せなかったですね。フェアウェイにいく回数が少なすぎました」
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しっかりフェアウェイをとらえた17番では、こんなことがあった。第2打地点にいってみると、ボールはディボット跡に入っていた。流れが悪くなると、ときとして不運に襲われるようになる。この日の小平にとって、17番の出来事が、第2ラウンドのゴルフを物語っているかのようだった。
「ホントに今日は、辛いゴルフでしたね。でも、トップから陥落したからといって気にはしていません。まだ、36ホールある。僕の中では、第3ラウンドは、最終ラウンドに優勝争いできるようにスコア的にも準備する日になる。勝負は、まだまだ、これからですから、ドライバーショットのテンポ、リズムを取り戻して頑張ります」。
6位タイへの後退でも、小平には焦りも、落胆の様子も見られなかった。
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