第1ラウンドで、イーブンパーの27位タイから、この日、66をマークして一気に通算4アンダーパー、2位タイの4人の仲間入りをした藤本佳則。「僕は午後組だったので(雨の影響は)全然大丈夫でした」と言った。このところスウィングが気持ちよく振れない。どこか違和感がありながら模索している最中だと言った。「まだ、もうちょいですね」と、不安感はまだまだ払拭できてないという。
1番から5番までずっとパープレーが続き、6、8、9番とバーディ。特に8番は、10メートルの距離を沈めてのバーディだった。さらに後半に入っても、10番から14番まで、パープレー。そして15番でバーディ。16番は、ボギー。さらに17番
で、バーディ。最終ホールは、4メートルのパーパットを沈めての66だった。
「(スコアを)伸ばしたいとかないですよ。パープレーで回れたらよし、という気持ちで回っていましたから、スコアだけでいうと、良かったですね。でも、やはりまだ(スウィングの違和感があって)掴みかけたかなと思いつつも、これが合っているのかな?と定かではないのでね。試合をやりながらでないと、これだという答えはなかなか出ないんですよ。いろいろ試しているんでね」と、模索中の心境を語っていた。そんな中でも、闘争心が旺盛な藤本である。優勝を狙えるポジションにくれば、メラメラとその闘争心が湧き上がってくるタイプだ。「自分では、期待していないので、試合の中で掴めないとモノにならないので、スコアとか成績も凄い大事ですけど、きっかけが早くみつかってくれるほうが、僕的には嬉しい。それは、やっぱり日本オープンっていうのは、凄い大会ですし、メジャーは、みんな勝ちたいと思っているから……」と、最後に本音を見せてくれた。こういうときの藤本は、手強い。
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