6アンダーパーの首位タイで第2ラウンドを迎えた浅地洋佑は、スタート前に「今日は耐えるゴルフに徹しようと思ってやりました」という。いよいよスタートの10番ティーインググラウンド。そこに立った浅地は「初めて首位から出たのは、緊張とか一切なく、気持ちよかったです」と付け加えた。
この日も10番は、4.698と難易度ナンバーワンだ。浅地の組は、この最難関ホールからのスタートだった。そのホールをボギーとし、ずっと忍耐のパーが続いた。強い雨が降ったのは、この我慢している最中だった。「雨が、酷かったです。僕の場合、雨が降っているのと降っていないときと比べると飛距離が(ドライバーで)30ヤードくらい違うんです。ドライバーも全然前に行かないし、フェースも滑って(ボールが)どっかに行っちゃうし。16番は、特に雨がひどくて、ついにダブルボギーを叩いてしまいました。前のホール(15番)でめちゃ滑って右へ行ったので、今度は左向いて打とうと思ったら、打ったら左へ。そこはアンラッキーでしたけど、よく耐えたと思います」と語った。
後半に入ってもパープレーが5番まで続いた。そして、6、7番で待望のバーディ。8番は、ボギーでこの日、2オーバーパーの72でホールアウトした。通算4アンダーパーの2位タイで4人が並んだ。「雨がやんでくれたので、よく耐えられたのは、それがいちばんの原因ですね。調子は、よかったんです。ちゃんと雨でも気持ちが途切れることなくプレーできていたので、後半の巻き返しは、それが要因だと思います」という浅地の目標は「今現在、賞金シードギリギリのところにいるので、第2シードを確定させるくらいの位置で終えられたらいなと思います。優勝とかあんまり意識していないです」と、切羽詰まった自分の置かれている現状をしっかりと見つめていた。それをクリアするために、順位を上げる。さらに目標設定を高く(優勝へと)向けて戦いたいという欲もあるのだろうが、ともかく、一歩ずつ、という強い意識が浅地を支えていた。
|