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Championship Reports
競技報告
【昨年大会の雪辱を期す金谷拓実は「戦略通り」のプレーでチームに貢献】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
ホスト開催の昨年大会。日本チームのエースとしてライバルを迎えた金谷拓実は、思うような結果が残せず悔しさを隠せなかった。

そのリベンジを期して臨む本選手権は、第1ラウンドから「戦略通り」という納得のプレーで3アンダーパーをマークして、溜飲を下げた。「戦略通り」とは、4つのパー5で全てバーディを決めたこと。6番では2打目をグリーン手前に運びアプローチを1メートルに寄せてのバーディ。9番ではティーショットをレイアップして、3打目を上り傾斜のフックライン3メートルにつけてみせた。13番も狙い通り3打目勝負。18番では果敢に2オンを狙ってグリーン奥からのアプローチを1メートルにつけてみせた。「この
コースは、グリーン手前にハザードが多いので、パー5は得意な距離を残しいった」と冷静なコースマネジメントが光るプレーだった。

昨年の金谷は、新しい自分を作り上げようともがいていた印象がある。チームの中心選手としての活躍を期待され、自分はそれに応えられるという強烈な自負心で飛距離アップに取組むとともに、プレースタイルもアグレッシブになり、時には自分の感情を隠すこと無く発露させていた。

しかし、金谷は深い森に迷い込んでいるようだった。しかし、その陣痛は無駄ではない。高校を卒業し、強豪揃う東北福祉大学に進学した金谷は、環境も一新。オフシーズンの間には、自分の足元を見つめ直し「色々と考えました。世界アマやノムラカップを経験して、飛距離は長期的に改革しようと思った。その中でも、自分の強みである戦略を持って戦うことを高めていこうと。色々なことを並行して取り組むことが出来た」と、頭の中を整理することが出来たという。自分のストロングポイントを再確認して、迎えた新シーズン。

この日の金谷は、自分が持つコースマネジメント能力を活かし、チャンスもピンチも冷静に対応する姿が見られた。「今回は、結果だけを見ずに、やらなくてはいけない課題、そのプロセスに集中したい。自分が何をするかに集中が出来ている」と手応えも掴んだ。

「いろんなことを試して実践している。常にそれをやり続けて正解を見つけていきたい」悩みの森からは抜け切れていないかもしれないが、その先の光を確かに目にした金谷に、昨年の不安は見られない。

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