|
[国際競技]
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
JGA National Team Official Supplier |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
【団体・個人のダブルタイトルを獲得した比嘉は、「自信になる1勝」】 |
|
|
|
エースの比嘉一貴(東北福祉大学4年)は、悔しさばかりが残るネイバーズトロフィーチーム選手権で、ようやくリベンジを果たした。2日目を終えて、個人戦でもトップに立つ好きのないプレーぶりはもちろんのこと、メンバーと相互に信頼を深め、自らの望んだ日本チームを形にしてきた本選手権。最終ラウンドは、暴風雨に見舞われる中での厳しいコンディションでのプレーとなり、スコアを落としてしまったが、メンバーとの絆は揺るぎないもので、最高の結果を手にすることが出来た。
1番、ティーショットを左に曲げてボギースタートとなったが、2番(パー3)で5番アイアンのティーショットがピンを刺し、50センチにつけてのバーディ。
6番(パー5)では、「今日のホールロケーションではレイアップしてはバーディを奪えない」とドライバーを手にする。このホールは38ヤードのアプローチを寄せてのバーディ。7番でボギーを喫したものの、9番(パー5)で3メートルを決めてのバーディ。前半で1つスコアを伸ばしたプレーは、「風と仲良く出来た」と沖縄出身の比嘉らしい自然に逆らわないゴルフが光る内容だった。2位のライバル韓国を突き放した前半だったが、そこに比嘉の油断が生まれてしまったのかもしれない。「正直、前半でホッとしてしまったかもしれない」比嘉は一転、後半でスコアメイクに苦しむ。10番は本選手権初めての3パットのミスからのボギーに「前半でしっかり耐えることが出来たのに、簡単なこのホールでボギーを叩いてしまった。気持ちの切り替えができなかった」と11番(パー3)もカラーから3パットで連続ボギー。その後も、コースを吹き抜ける強風に翻弄され、16番(パー3)、17番でボギーを叩くと、最終18番(パー5)では、「普段はティーショットで3番アイアンを使っていたけれど、3番ウッドを選択した。バーディが欲しくて、欲張りすぎた」と1打目を左にミスしてのOBでダブルボギーフィニッシュ。この日は、77と5つスコアを落としてしまったが、個人戦で2位に2打差の通算4アンダーパーで優勝を果たし、日本チーム勝利に大きく貢献した。
団体・個人の両部門を制し、最高の結果に終わった本選手権だが、比嘉は諸手を上げて喜ぶことはできなかった。「10番からの連続ボギーが…もっとシビアな状況、試合だったら負けていたと思う」と、つぶやく。それも、これまで多くの国際競技を日本代表として戦ってきた比嘉の実感だろう。「新入りの選手が多くて、この試合は力試しといったところだと思う」と彼我の差を感じていたからこそ、圧倒的な勝利を欲し、21打差での優勝にも浮かれることができなかった。それでも、「事前合宿で自分が作ったヤーデージメモが自分の”パートナー”になったと思う。世界基準の準備が出来たことが大きいし、世界アマで感じた情報収集の大切さが、こうやって結果に結びついた」と、この試合で確信を得た。
大学最終年の比嘉にナショナルチームメンバーとして残された時間は、あまり多くない。「ノムラカップも自分が出場できるかはわからない。でも、自分がいなくても勝てるくらい、このチームには力がある」そう言い切れるほど、チームメイトとの信頼を築けた本選手権。「自信になる1勝だったのは間違いない」。
2012年大会以来の優勝という最高の結果を残すことが出来たチームの中心にいたのは、間違いなく比嘉だった。
|
|
その他の記事はこちら
|
戻る
|
|
|
|
|