2018年度(第83回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【世界基準の「馴染みやすいコース」でアダム・スコットが3打差発進】
第1日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Yoshitaka Watanabe
6バーディ・2ボギー。第1ラウンドのアダム・スコットは、実にノーブルで堅実なプレーを見せてくれた。日本オープンは、今年で4度目の出場。「調子も上向きだと思うので、今週チャンスがあれば、是非勝ちたいと思います。ゴルフは、自信を持つことがとても大事。結果が出ない自分を騙し続けるのは難しいことなんです。そういう意味でも、私は、1年間内容が良くなかったのですが、後半に結果が出始めたことが、間違いなく自信に繋がっているし、プレーの内容にも表れていると思います」。

そのステディさは、この日、ティーショットでドライバーを使ったのは、わずかに3ホール(1、8、14番)だけで「今までの日本オープンでは、飛
距離を求めすぎたところがあったので、今回は無理をし過ぎないで、フェアウェイに置くことを重視したプレーを心がけています」と語った。
それは、コースを改造したばかりの横浜CCで、その改修に合わせたゲームマネジメント重視のプレーなのだろう。「本当に素晴らしい設計者(ビル・クーア&ベン・クレンショー)によって、このコースは自分にとっても、いままでよりも馴染みやすいコースだと思っています。プレーの制限もいままでよりも少なくプレーできるコースだと思います」と語っている。馴染みやすいというのは、世界のスタンダート。つまり世界基準のコースという意味合いだろう。
その中で「アイアンが非常に大事になる。グリーン上やグリーン以外にも傾斜があるコースで、グリーンの落とし所によっては、転がり落ちてしまう可能性もありますからね。今日は、フェアウェイもほぼキープできたし、全体的に堅実なゴルフができたと思う。いいスタートが切れています。ただ、終盤の14、17番でのボギーは残念でした」という。

アダム・スコットの泣き所と言われるパッティングでは、今シーズンの後半からどんどん調子を上げてきている。その理由のひとつに、キャディバッグの14本のクラブの中で、通常の長さと長尺シャフトと2本のパターを入れてプレーしていることだ。これはPGAツアーの後半でも見受けられたことだが、自分の泣き所を2本のパターを駆使して脱却しようという作戦だった。
「最初の2ホールで(長尺シャフトのパターで)バーディパットが決まって、このいい感覚のまま、今日はいこうと思いました。明日も2本でラウンドに臨みますが、ホールによっては、通常の(長さの)パターを選択する場面も出てくるかも知れない」と言った。

「明日も、今日のようないいコースコンディションならば、10アンダーパーまでいくことは可能だと思います。それで首位に立てなくとも、週末をいい精神状態で迎えることができる位置にはつけると思う」すでに4日間、72ホールの戦略は出来上がっている。

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