嘉数光倫は、沖縄出身の選手だ。父親は、自分でゴルフアカデミーを開校し、かつて諸見里しのぶや比嘉真美子も通っていたという。そんな父親のもとで9歳からゴルフを始めた。アマチュア時代のベストは、2011年日本アマチュア選手権でベスト16となったこと。そして全国大学対抗戦の個人で1位タイである。
そんな嘉数は、プロ転向してなかなか実績を残せないでいた。
今季も「シード権もないですし、獲得賞金も200万円いっていないぐらいなので、とにかくなんとか優勝か単独3位以内を狙うしかないと思って臨みました。トップ10にはいれて良かったという安易な気持ちでなく、目標設定をしっかりと噛み締めて攻めようと思いました
」。
第1ラウンドが66と7位タイグループだった。第2ラウンドは71のパープレーで足踏み、昨日も71。まだチャンスがあると言い聞かせたという。
「前半バーディが先行(1,2番)できて、3番をボギーとしましたが、気持ちとプレーが伴って攻めるプレーができました」それが8、9番のバーディに繋がり後半へ折り返したのである。
「後半に入っても、いいプレーを続けていたんですけど、うーん…上がりの17、18番が悔やまれます」という。11番バーディ。12番ボギー。そして13、14番でバーディと優勝争いに食い下がっていた。
「(17、18番のボギーは優勝争いを)意識しないように意識していました。後半の途中から、11番ぐらいだったか、スッーと力が抜けて、素振りも軽くにして、いいイメージが出来ていたんです。やはり終盤は、緊張感もありますし、難しい状況下であったんですけど、いつもどおりに振れたショットでした。しかし、うまくいかなかったので原因究明をして、もっとセーフティに考えることも必要だったのかなと思います」と振り返った。
それでも「(この結果は)かなり手応えを感じています。何時も通りのプレーができれば、太刀打ちできないレベルではない、僕も少しは力がついてきたのかなと思います」。
目標の単独3位以内とはいかなかったものの、堂々の3位タイ。賞金も1270万円を獲得し、今季通算1438万5000円とし、一気に50位となった。
「目先の1試合ではなく、来シーズン出ることを目標に置いているので、あと2試合に集中します」と語った。
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