ショーン・ノリスは、後半14番から17番と連続4バーディをもぎ取って、通算12アンダーパー、2位と一気に上昇した。第1ラウンドは3アンダーパー、18位タイ。第2ラウンドは、通算4アンダーパーで7位タイ。第3ラウンドに69を出して通算6アンダーパーで5位タイと、少しずつ階段をゆっくりと登るように上位に向かっていった。
最終ラウンド、前半で3番から3連続バーディを奪って接近し、後半の連続4バーディで、気がついたら2位となっていた。
南アフリカ出身で、アーニー・エルスと数年前から親交が深まった。そのエルスが「ゴルフは我慢だ」という言葉が、まるでご託宣のように、ノリスのゴルフにショットの精度だけで
なく、スコアメイクが加わりマネージメントがうまくなった。
「今日は、ショットもパットもよく、これ以上は望めない内容だった。追いつくには好スコアが必要だったけれど、これだけのプレーをしても追いつけなかったのは、稲森選手が1週間通して、飛び抜けていた結果だと思う。おめでとうと言いたい」と優勝した稲森選手を讃えていた。
昨年の日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2017で、日本ツアー2勝目を果たした。その時も最終ラウンドに64という爆発的なスコアを出した。そんな爆発力を持った選手である。本選手権最終ラウンドの65も、とうぜんこの日のベストスコアである。
「もちろん2度(ツアー選手権と日本オープン)メジャーを勝てるチャンスはなかなかないけれど、またこんどチャンスがあれば当然狙っていきます。来週、子供が生まれる予定だし、家族のためにも頑張りたい」。
確か、昨年のツアー選手権に優勝したときは、10歳下のキャンディスさんと結婚して2ヶ月足らずだったはず。そして今回は、2位となったけれど、来週は夫人の初の出産予定である。
ノリスは、この2位で、賞金ランキングも2位賞金の2200万円が加算され、4位となった。
「子供が生まれるのがモチベーションになるし、ぜひ子供にも自分の勇姿を見せられるように頑張ってプレーし続けたい」と家族愛に溢れるコメントを残した。
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