前半は4バーディ・1ボギーの3アンダーパー32で回り、羽鳥賢次は怒涛のプレーを展開した。「5~6メートルが2回、あとの2回はショットがよくて50、60センチにつけて」バーディを奪った。「パットが良く入った。びっくりするぐらいに入った」と自分でも驚きのプレーだった。後半も13番でバーディを奪い、4アンダーパーとスコアを伸ばした。ここまでは上々のプレーだった。
しかし、そのまま終わらせてくれないのが鳴尾ゴルフ倶楽部だ。「後半疲れてきて、体が動いてしまい、ショットが曲がった」と14番ホールから3連続ボギーでスコアを1アンダーパーまで落とす。そして、本人も悔やむのが最終18番(パー4)だ。
ティーショットを右の林に大きく曲げ、第2打は出すだけだったが、林から完全に出すことができず、3打目も枝が邪魔で低い球でスライスをかけなければならない状況だった。ボールは林を脱出したものの、グリーン手前のバンカーに。4打目でやっとグリーンに乗せたものの、まさかの3パットで痛恨のトリプルボギーとしてしまった。これで2オーバーパーの72でホールアウトした。
「後半は悪くても2つ、3つ(オーバー)くらいでいけるかなと思っていたのに、5オーバーパー」と悔やんだ。本選手権は2回目の出場。前回は2017年で47位タイだった。「今回はベスト10に入ること」が目標だ。「今日の夜は反省します」とこの経験を明日に活かしてほしい。
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