出場選手の多くがスコアメイクに苦しむ中、この日ただ一人アンダーパーをマークしたのが亀井隆だった。6バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの2アンダーパー68をマークした。難しいといわれる鳴尾ゴルフ倶楽部を見事に攻略したのは、さすがだ。「ピンの手前、手前につける。奥につけると下りのパットが残り、グリーンが速い」というコースマネジメントが功を奏した。「自信を持ってティーショットを打てた」と安定したプレーを展開した。鳴尾ゴルフ倶楽部は「パー3の4ホールが難しい。この4ホールをどう攻略するかが一番」のポイントだという。この日、亀井はパー3の4ホールすべてパーで納め、狙い通りだった。
大会連覇に向けて好スタートを切ったが、その話を向けると「いや、去年はたまたまですから、連覇なんて…」と謙遜する。「自分のゴルフをして、コースに挑戦する気持ちでやっていきたい」とあくまでコースとの戦いを強調する。謙虚な姿勢が好感を持てる。応援したくなる気持ちになる。本選手権で大会連覇を達成したのは6人のみ。はたして7人目の大会連覇となるか、注目される。
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