黒川逸輝(東北福祉大)と航輝(東北福祉大)は双子の兄弟だ。先週のダンロップ・スリクソン福島オープンには、2人とも出場していた。練習ラウンドでは、大学の先輩で今年ツアー初優勝をあげた片岡尚之と一緒に回った。試合の結果は2人とも予選落ちだったが、プロと一緒に周り「プロはいろんなライに対応して」、「ボギーが先行しても気持ちの切り替えが違う」と刺激を受けた。本選手権には福島オープンの会場(グランディ那須白河GC)から直接移動してきた。今回は弟と一緒に行動しており「気を遣わないで、いつも通りにできる」ことがいい精神状態で大会に臨めた。
日本アマチュアゴルフ選手権には3回目の出場で、「優勝を狙って」
いる。朝、競技が中断になるほど強い雨が降り「スコアを伸すなら今日しかない」とスタートから攻めていった。4番ホールで4メートル、7番で3メートル、18番でタップインのバーディパットを決め、ノーボギーの3アンダーパーでホールアウトした。バーディを奪ったショットはすべて8番アイアンだった。パー5の「セカンドショットでグリーン奥にこぼして」バーディを一つも奪えず「もったいなかったが、ノーボギーで回れて自信になる」と笑顔だった。
現在、大学4年生で同級生には米澤蓮、杉原大河ら強敵が多数控えている。弟の航輝も1アンダーパー71で回ってきており、明日以降の成績次第では兄弟での優勝争いの可能性もある。「高校生の頃からずっと一緒にやってきた。いいライバルで、高めあえる」存在だ。女子ツアーでは先週、双子の岩井明愛・千怜の姉妹が同時にプロテストに合格して話題となった。男子でも双子の兄弟で負けずに一緒に盛り上げていきたいところだ。
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