鈴木晃祐は、現在東北福祉大の3年生だけれど、高校は、大利根カントリークラブからすぐ近くの西武台千葉高校である。ちょうど利根川を挟んで川向いの野田市尾崎にある学校だ。本選手権の宿泊は、ほかの東北福祉大ゴルフ部の選手たちがホテル泊だが、鈴木だけは、実家からコースへと通っている。
「すぐ近くなんです。車で20分ぐらいでしょうかね」と彼にとっては、地元開催の日本アマでもある。父母ともにゴルフが好きで、その影響で8歳のときからゴルフを始めたという。
そんなご近所さんの大利根カントリークラブ西コースは「過去に2〜3回プレーしただけですかね」といっていた。
この日、10番からのスタートで、前半
を3アンダーパーの33で折り返した。ところが後半の1、3番のボギーで躓いた。それでも、5番、7番でバーディをもぎ取り、トータル69。首位グループから1打差の4位タイで第1ラウンドを終えた。
「今日は、ドライバーショットが安定していたんです。それがスコアにつながったのだと思います」という鈴木。たしかに、1、3番のボギーでは第1打を3番ウッド、4番ウッドとドライバーは使っていない。「1番の3番ウッドでのティーショットは、右サイドのラフ。3番の4番ウッドでの第1打は、左ラフでしたからねぇ」と、そのミス以外は、上出来だった。「ここのグリーンは、硬くて速いですから、タッチをあわせるのは難しいですね。でも、上からしっかりと止めるショットができればね。あとは、下りのラインを残さないようにすることだと思います」という。
練習ラウンドでは、ドライバーショットは曲がっていた。それが本番になると安定する。ゴルフとは、実に不思議なゲームであり、その日その日によって、変容する。この時期だけに、自宅でのストレスない美味しい料理と安息は、なによりも心強い味方のはずである。
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