鈴木大哉（関東国際CC）は、佐野日大高校出身で日本大学の４年生である。ゴルフは、祖母の影響で始めた。といっても、彼が始めたころは祖母もゴルフから遠ざかっていたという。でも、たまたま目の前に祖母が使っていたクラブ一式があり、庭で遊び半分でやってからゴルフに夢中になった。小学校５年生のころだった。どこかおっとりしている。
第１ラウンドも、スタートから４番ホールまでにバーディチャンスもミスしたけれど「まあ、ゆっくり行こう」という気持ちで焦らなかったという。５番でバーディを奪い、８、９番でもバーディ。前半を３アンダーパーで折り返した。５番のバーディは、第２打、残り180ヤードを７番アイアン。グリーン
左にこぼしたけれど、15ヤードを寄せて、ほぼタップインのバーディ。８番も１メートル弱を沈め、９番も2.5メートルを沈めた。
11、13番のパー5もバーディをもぎ取り、５バーディとなる。
惜しかったのは、15番（パー４）だった。５メートルほどから３パット。「ラインが見えていたんですけどねぇ」と、精神的に欲をかいたことを悔やんだ。17番（パー４）で３オン。２メートルを外してのボギーだった。その２つのホールは、好調だった自分に、さらに欲をかいた結果だったのかもしれない。
「朝、スタート前に天気予報などをみて、風の方向を確かめたんです。その予報通りだったので、風は読み切れていたと思います。前半をプレーしていて、きっと何人か60台のスコアを出す選手がいるだろうなぁと思っていました」と言う。結局５バーディ・２ボギーの69でホールアウトし首位と１打差の４位タイグループにつけた。
鈴木は、午前スタートの最終組で、ホールアウトした時点では、60台のスコアを出したのは、鈴木ひとりだった。
「まだ残り３日間ありますからね。この調子でいければ……」と言った。
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