益田航(JGAジュニア会員)は前半、落ち着いてホールを消化していった。10番ホールからティーオフで、11番(パー5)でバーディを先行させると、17番では残り165ヤードのセカンドショットを7番アイアンで「手応えはあった」と、1メートルにつけてバーディ。前半を2アンダーパーで折り返すと、後半一気にスコアが動く。
2番では3メートル、4番(パー3)で6メートルの上りスライスラインをねじ込む。5番(パー5)は、235ヤードのセカンドショットを5番ウッドで2オン。「15メートルはあった」というイーグルパットを見事に沈めて、この時点で6アンダーパーまでスコアを伸ばしてみせた。しかし、6番(パー3)
でアプローチを寄せきれず、この日初ボギーを叩くと、「そこで流れが止まってしまった」と7番も2メートルのパーパットを決めきれず連続ボギー。
しかし、その後はパーを積み重ね、この日1イーグル・4バーディ・2ボギーの4アンダーパーは、見事に首位タイの好スタートとなった。今年の中部アマチュアゴルフ選手権17位の成績で、本選手権初出場の益田。「ショットも良かったですが、パーオンできなかったホールでもアプローチで寄せてしのげた」と前半を振り返る。ショートゲームが得意という自分のストロングポイントをしっかりと発揮した落ち着いたプレーぶりが際立っていた。
「今日、一緒にプレーした選手もうまくて、いいリズムでプレーできたことも大きいと思います」と、17歳らしい笑顔をのぞかせた益田。「大利根カントリークラブは、ティーショットでしっかりフェアウェイを捉えて、手前からというマネジメントを徹底しないと、スコアを落としてしまう。明日は、良いスコアを望むのではなく、守りのゴルフで。自分のマネジメントを徹底してパープレーを目標にします」明日への抱負もまた、今日のプレー同様17歳の初出場らしからぬ泰然さを感じさせるものだった。
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