パーオン率が高いことで持ち味のあった鈴木隆太が、今日のラウンドでは「ドライバーもアイアンもよくなかったですね。ショットが悪いです」とボヤいた。
それでも、2アンダーパーとうまくまとめた。ついこの間まで、ショットが悪くて苦しんでいた。その苦しみの中でスコアをまとめることができてきた。概して、ショットメーカーは、ショットが乱れるとスコアを崩しがちといわれるけれど、そんな苦い経験が、この日に役立ったのかも知れない。
10番からのスタートだった。出だしで、カップ上から下りの6メートルを3パットしてボギーを叩いたあと3連続バーディのまま34で折り返した。3連続は、ほとんど2メートルの距離を沈
めたものである。後半に入って、苦戦が続く。4番でピンチをなんとかパーで凌いだ続く5番。第1打を右の池。結局5オン・1パットのボギーとした。それでも、9番(パー5)でバーディをもぎ取っての2アンダーパー。通算6アンダーパーは、首位と3打差だ。
「今日は、逆珠が幾度か出たので苦しかったです。でも、思ったよりいいスコアでまとめられたのでよかったと思います」という鈴木の実家は、野田市にある。「帰ったら近くの練習場(太平ゴルフセンター)で練習します」という鈴木は、小さい頃から指導を受けている喜多康範プロがいて、この日も練習場に来てくれてチェックしてくれるという。
昨日は、実家に帰ってスコアと順位を伝えたら、母親に凄いじゃん、と言われたという。その気軽な言葉がいいのだろう。
「僕のテーマは、メンタル・コントロールがもう少しできることかな。難しいですよね。どんなときにも焦らない。慌てない。ミスしても考えすぎない。それを志しています」という彼は、現在19歳。日本体育大学の1年生である。
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