河邊匠(中部学院大2年)は、今年中日クラウンズに出場し、これが彼にとって初めてのレギュラーツアー出場だった。結果はカットラインに2打足らず、予選落ちだったが、そこでトッププレーヤーのプレーを目の当たりにして、それまでの「調子のいいときでも守っていた。パープレーを目指していた」彼のプレースタイルを改めることにした。それからは「攻めるところは攻める」メリハリのあるプレーを目指すことにした。それがここに来て、活かされた。
緊張してクラブが振れていなかった序盤は、ティーショットが曲がった。1番ホールでは結果的には最初のボールが助かっていたが、暫定球を打つシーンもあった。2番ホールではダブルボギー
を叩いたものの、次の3番のティーショットからは「振り切る」ことに集中して、盛り返した。「ずっと課題だったパッティングに助けられた。3メートル以内のパットは全部入った。イージーバーディのパットを決めたのが8バーディの要因です」とこの日8バーディを奪った。ここまで「自分のやれることはやってきたので、行けるところまで行きたい」と満足な表情だった。
8バーディ、1ダブルボギーの6アンダーパー65をマークして、首位と1打差の2位につけた。彼にとってJGA主催競技に出場するのも本競技が初めて。初の日本学生で「目標は予選通過でしたが、初日いい位置につけたのでトップ10に入りたい」と軌道修正だ。このままの調子でいけば、もっと上も狙える。
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