大会2日目、早稲田大学の共に1年生である竹原佳吾と中野麟太朗が好スコアをマークし、揃って上位に躍進した。
先にホールアウトしたのは中野。1番ホール、2番ホールと連続バーディでスタートし、前半は4バーディの32で折り返す。
後半に入ると、13番ホールでダブルボギー。「初日に同組の蝉川さんがドライバーでティーショットを打っていたので、今日はドライバーを使ったら池に入ってしまって」と苦笑い。初日が終わった際も「蝉川さんが引っ張ってくれて良いリズムで回れました」と話していたが、中野にとって同組の蝉川泰果(東北福祉大4年)とのプレーは得るものが多いようだ。
次の14番ホールではきっち
りバーディを取り返す。「前半良いスコアだっただけに少し守りに入っていたのかもしれません」。ダブルボギーによって、もう一度攻めのゴルフに切り替えることができたという。そして15番のティーショットを打った時点で雨による中断となる。再開後、放ったセカンドショットはパーオンできなかったが、アプローチで寄せてパーセーブ。「このパーセーブも大きかった」と振り返った。
そして圧巻だったのは16番ホール(343ヤード・パー4)。ドライバーで放った弾道は見事ワンオンし、上りの左に曲がるラインをきっちり読んで、見事にイーグルを奪取した。
「あわやアルバトロスかな?!って感じるぐらいのショットでしたね(笑)」
最終18番ホール(パー5)もバーディとし、後半は3バーディ1ダブルボギーで33。この日65の通算7アンダーで単独7位となった。
迎える3日目も9位タイにつける蝉川と同組でのラウンドに。「この大会で優勝すればナショナルチーム入りに近づけると思うので、今日よりも良いスコアで回りたいです」と最後に話してくれた。
「中野は高校3年生の頃から急成長し、全然勝てません。でもこんなに近くに自分より上手な選手がいるのは自分もやる気が出ます」と話してくれた竹原。
この日のプレーはその中野を上回り、自身のベストスコアである「64」をマークした。
「苦手意識のあるアウトホールで上がり3ホールで、スコアを落とさなかったのがよかった。9番でバーディをとれて、この3ホールで1アンダーだったのは大きいです」と話す。
竹原のカレドニアンGC攻略は「イメージとしてはアウトで耐えて、インで伸ばす!です」と話していたが、この日は前半4バーディ1ボギーの33。そのアウトでもスコアを伸ばすことができた。
迎えたインは勢いそのままに、攻略通りスコアを伸ばすだけ。13番から15番ホールは3連続バーディ。とりわけ15番ホールは第2打でグリーンを外してピン横からのチップインバーディだった。「今日はパッティングの距離感も合っていました。5メートル、7メートルといった長いバーディパットがよく入ってくれました」と、4ホールほど長いパットも決まってくれたという。
「初日2アンダーで“予選通過”というプレッシャーを感じずにプレーできたのが、良いスコアにつながったと思います」と振り返る。
結局後半は4バーディノーボギーで31のトータル64。竹原は通算9アンダーで3位タイにつけた。
決勝ラウンドに向けては「明日はどんな気持ちでプレーしているのか想像できませんが、上級生よりもプレッシャーを感じることなくプレーができると思います。自分のプレーができるように頑張ります」と締めくくった。
伸び盛りの2人は、これからも切磋琢磨しながら、さらに成長をしつづけていくであろう。どこまで伸び続けるのか?!今大会の決勝ラウンドはもちろん、これから先の2人のゴルフが楽しみだ。
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