下家秀平(大阪学院大4年)と下家秀琉(大阪学院大3年)、杉浦悠太(日本大3年)と杉浦愛梨(中京大1年)のように、兄と弟、兄と妹が共に今年の日本学生に挑戦している。
そして今、女子ゴルフツアーを盛り上げている岩井姉妹のように、男子学生ゴルフ界にも双子で活躍している選手がいる。
専修大学2年の福住将と福住修の二人だ。
「二人揃っての決勝に進出したかったんですが……」との言葉通り、兄の将は予選通過ならず2日目に姿を消したが、弟の修は単独8位タイにつけ第3ラウンドに進出した。
「今回、兄は調子が悪かったけれど、逆に兄が上位に入る試合もあります」とのこと。彼らは一卵性双生児なのだが
、スイング時の身体の使い方はもちろん、何より考え方が全く違うそうで「ゴルフの組み立て方が全然違うんですよ」と笑った。
福住修の日本学生3日目はバーディ先行でスタート。6番ホールのティーショットがOBとなってしまって集中力が欠如して、ここをボギーとする。また難しい8番ホールも右のラフへ入ってしまいボギー。前半は36のパープレーで折り返した。
「インで伸ばせればいいと思っていたんですが……思ったように伸ばせなかったです」と残念がったが、インコースは4バーディ1ボギーの32。まずまずのスコアだが、本人曰く「出たしの3ホールでバーディが欲しかったんですが、パッティングがなかなか噛み合わなかったんです。13番ホールでバーディがきて、そこからは徐々に入ってくれるようになったんですが……欲を言えば11番でバーディが欲しかった」と悔しがった。
それでもこの日トータルで68で通算9アンダーで単独7位と、一つ順位を挙げた。
「今年の日本アマチュアゴルフ選手権で5位に入ったことで自信がつきました。気持ち的に大きく変わりましたね」と話した。
兄の将に、修について話を聞くと「修とは同じタイミングでゴルフを始め、同じ学校のゴルフ部に入部し、同じ練習場で同じ練習をしてきたんですけど、スコアも順位も修には歯が立ちません。良いライバルですね」と話し、「一番目標となる存在がこんなに近くにいることは、他の人にはない強みだと思います」と続けた。
福住も「兄はこれからも切磋琢磨できる良きライバルだと思います」と話してくれた。
「明日の最終日はもう後がないので、全てを出し切って笑顔で終われるように頑張りたい」と締めくくった。
2年生の夏は修一人が決勝進出となったが、来年3年生の夏は二人揃って笑顔で決勝ラウンドを迎えてほしい。
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