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競技報告
【初日からトップ独走の宇喜多飛翔が初のタイトルを奪取】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
今年の日本学生を制したのは宇喜多飛翔(大阪学院大3年)。3日間、その安定したプレーは揺るがず、スコアを伸ばし続けた。

4日目のラウンドが雨天中止となり、宇喜多に優勝の感想を聞いたところ「優勝?まだちょっと実感が沸いてないですね(笑)」と話した。

予選ラウンドのペアリングは欠場者がいた都合で宇喜多は3人の組だった。揃って3年生で、2日目の雨天中断の時も3人で楽しそうに談笑している姿が見られた。

「3日目のペアリングはみんな関西の大学の選手だったし、中止になってしまった最終日は同じ学年で下家(秀琉)くんは同じ大学だし、出利葉(太一郎)くんとは仲がいいですし(笑)とてもプレーしやす
かった」と話した。

初日、9バーディ2ボギーの64で“出来すぎ”と言っていたが、2日目以降はさらにそれを上回った。2日目は8バーディノーボギーの63、3日目は7バーディノーボギーの64と、ボギーなしのプレーでスコアを伸ばし続けたのだ。

「決めるところでしっかりとパットが入ってくれました。ティーショットについてはずっとフェアウェイでセカンドショットを打ちやすい場所から打つことができました」。

そして「ラッキーなことが多かったです。ショットしたボールが良く所へキックしてくれたり。運がついていました」と続けた。

結果的に中止となった最終日も「出利葉くんがスコアを伸ばしてくると思ったので最後まで気を張っていました。雨で中断した時もクラブハウスに入って待機していたら冷房で身体が冷えてしまうので、中には入らず外で待機して最後まで万全の態勢でいました」。

結果、優勝スコアは通算22アンダー。宇喜多の3日間、いや4日間は抜け目はなかった。

高校時代、2017年と2019年の全国高等学校ゴルフ選手権春季大会で2位に入っているが、「いつも負けてばかりで。日本タイトルの試合で優勝することは一つの目標だったので、今回達成することができて嬉しいです」と話した。

今大会初日後に語った「去年の平田(憲聖)先輩に続きたい!」は、まさに有言実行となった。

優勝が決まった瞬間は実感がないと話していたが、表彰式の際は「この優勝を糧に、もっと上を目指して頑張ります」と挨拶した。

その後の写真撮影。緑がよく映えた雨が上がりのゴルフコースをバックに、トロフィーを手にした宇喜多はこの4日間で最高の笑顔を見せた。

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