最終日表彰式、並んだ上位3人。優勝した宇喜多は177cm、出利葉は180cm、そして3位の下家秀琉(大阪学院大3年)も180cmと3人とも恵まれた体格なのだが、とりわけ下家は手足が長くバランスの良い体格で、ティーインググラウンドに立つとひと際目を引く。
この日のラウンドが天候によって中止となってしまい「最後までやりたかったです」と残念がった。
幻となってしまった最終日のスタートホール。そのセカンドショットは2人よりもピン近くに寄せバーディチャンスにつけていた。しかしバーディとはいかなかった。次の2番ホール(パー5)のティーショット、ドライバーで放った力強い中弾道のボールはきっちりフ
ェアウェイへ運んでいた。
「今大会、ショットはずっとよかったです。もう少しパターが入ってくれたら……」と残念そうに語った。
宇喜多とは高校生の頃、試合で一緒になる仲であった。同じ大阪学院大に進学し、切磋琢磨してきた。そして、もう一人同じ大阪学院大ゴルフ部には一つ上の兄の秀平もいる。
兄については「特に兄の存在と意識したことはないです。ライバル?って感じでもないですし、お互いに応援し合える関係です」と教えてくれた。
インスタートだった初日、最後の上がり2ホールで8番ホールでダブルボギー、9番ホールでボギーと3つ落とした。後味の悪い初日となってしまった。だが、迎えた2日目は完全に切り替えることができた。5バーディノーボギーの見ごとなスコアメークで、5つスコアを伸ばしたのだ。結局、今大会は通算12アンダーで単独3位となった
「この4日間を通して、これからにつながる“何か”を得ることができた気がします」と最後は明るく話してくれた。何かをつかんだ下家の今後の活躍を注目したい。
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