HOME
International Championships
[国際競技]
大会のみどころ
成績
組合せ・スタート時刻
競技報告
出場選手
競技概要
フォトギャラリー
大会の記録
国際競技日程

JGA National Team
Official Partner
DESCENTE
SRIXON
Footjoy
JGA National Team
Official Supporter
SUNSTAR
日本化成
ThreeBond
森ビル株式会社
DOLE
エアウィーヴ
JGA National Team
Supporting Company
EF
国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。
ミズノスポーツ振興財団
toto
JGA選手育成強化事業は、競技力向上事業助成金を受けて実施されています。
日本スポーツ振興センター
Championship Reports
競技報告
【暑さと風、グリーンコンディションに苦しんだ試練のムービングデー】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
通算16アンダーパーで2位の韓国に5打差をつけてムービングデーをスタートした日本チーム。一気に優勝に王手をかけたいところだったが、連日の暑さに加え、気まぐれにコースを吹き抜ける風、さらに昨夕のスコールによるグリーンコンディションの変化に対応しきれず、3日間で初めてチームスコアを1つ落とす試練の1日となった。

個人戦で首位に立ち、ここまで日本チームを牽引してきた橋本美月。ムービングデーも3番ホールでバーディを先行させて、後続の差を広げるものと思われた。しかし、「風もあって、アイアンショットの縦距離にばらつきがあった」と、この2日間との微妙な違和感を持っていた。それに加え、「パッティングが…
ラインもうまく読めていなかったし、思うようなストロークもできなかった」と、不安を感じていた。6番でボギーを叩き前半はパープレー。後半も12番でボギーが先行する我慢の展開を強いられる。それでも、パーを積み重ね、この日1オーバーパーで迎えた最終ホール。「今日は絶対にパープレーで終わたい」と気持ちを込めたティーショットが左に出て、「正直焦ったけれど、結果的には悪くない位置で距離も出ていた」というラッキーもあってパーオン。「短い距離ではなかったけれど、最後になってようやく良いパッティングができた」と3日連続のバーディで締めて溜飲を下げた。「個人戦もチーム戦も優勝できれば一番いいと思います。でも、とにかく自分を信じて、やれることをしっかりとやりきる。そういうプレーがしたい」と、エースの覚悟を見せた。

ニュージーランドに1打差に詰め寄られた日本チームだが、貴重なリードを守ったのは、手塚彩馨の奮闘があったからこそ。「今日は絶対にアンダーパーでプレーしたいと思っていた」と意気込んでティーオフした手塚。その思いの通り、2、3番で連続バーディを奪取。4番も完璧な2打目がピンを刺し1.5メートルにつけて、3連続バーディかと思われた。しかし、このパットを決めきれず、5番でボギーと、良い流れが断ち切れてしまう。このミスを取り返そうとしたが、昨夕の雨で重くなったグリーンスピードにタッチを合わせきれず、焦りばかりが募っていく。9番で痛恨のダブルボギーを叩き、前半を1オーバーパー。後半は、ティーショットが復調し、15番でバーディを奪取。最終18番でセカンドショットをグリーン右に外してしまいボギーフィニッシュとなってしまったが、この日1オーバーパーと粘り抜いた手塚の殊勲のプレーが、日本チーム首位堅守につながった。「今日は、暑さとうまくいかない焦りもあった。その中で、後半持ち直したドライバーが、明日のプレーにつながると思う。明日は自分のベストを尽くして、スコアを伸ばせるように頑張りたい」。手塚には、今日のラウンドで溜まった鬱憤を晴らすプレーを期待したい。

上田澪空にとっての第3ラウンドは、厳しい1日となった。高温多湿のシンガポール。この日は特に早朝から強い日差しが身体を焼き、ひどい暑さを感じる状況だった。「パッティンググリーンでスタート前に練習をしましたが、暑さがひどくて集中できていなかったかもしれません。雨があって、昨日までとはグリーンコンディションも異なっていることは感じていたのに、タッチを合わせきれないまま、スタートしてしまいました」と、1日を振り返り始める。「今日は、アイアンショットの手応えは良くて。ピンまっすぐに打てていた」と、調子自体は決して悪くないようだったが、「そのショットがフォローの風に乗ってしまい大きくオーバーしたかと思えば、別のホールでは、グリーン手前にショート…技術面というよりも考え方が少しずれていた」と、状況判断を誤り、苦しい展開を強いられた。前半は7番の1ボギーでしのいだものの、後半に入ると、体力回復のために奨励されている水分補給と補食もうまく行えず、12番でボギー。13番では2打目をハザードに打ち込むミスで連続ボギーを喫してしまう。14番でこの日初めて、そして唯一のバーディを決めたが、その後3ボギーを叩き、この日1バーディ・5ボギーの76で不採用スコアに終わった。「今日で貯金を使い果たしたので、最終ラウンドは攻めていきたい」と語った後、思考を深める上田の姿があった。その胸に去来したのが最終18番ホールのプレー。風向きを読みきれず、2打目をグリーン右に外してしまったが、アプローチでストレートラインに寄せてのパーセーブ。「距離が残ったときに、ピンばかり狙うのではなく、簡単なラインにつける意識を持ちたい。メリハリが効いたマネジメントを心がけたい」。ナショナルチームで教え込まれてきた事前準備とコースマネジメントの重要性。それを徹底する理由を上田は今日のプレーで身を持って知ったことだろう。失敗や反省から得られることは、成功体験よりも大きなものになることがある。上田がそれに気づいたことが非凡さの現れであり、第3ラウンドで得られたことは不幸中の幸いだった。明日の18ホールでリベンジの機会があるのだから。「明日は自分の最高のパフォーマンスを出せるように」上田自身のポテンシャルとナショナルチームで得られたものを表現すること。それが上田の最高のパフォーマンスとなる。

その他の記事はこちら
戻る