昨年、埼玉栄高校2年生で2位に入った佐藤快斗。最終組のラウンドを前に緊張して眠れなかった高校のチームメイト(昨年3位タイの志村由羅)に対して、同じ最終組の佐藤は「僕は全然眠れたよ」と、あどけない笑顔で飄々と話す姿が印象に残った。
一年後、最終学年、主将となって戻ってきた日本ジュニアの舞台。「これが(高校)最後だな〜と思ったら緊張して。これまでどんな試合でも緊張しなかったのに。最近調子が悪いのもあってか、今日はとても緊張しました。昨年2位というプレッシャーは感じていません。優勝は目指します」と話す姿は、昨年よりも頼もしく感じた。
この日の佐藤は10番ホールスタート。14番(パー5)で2オ
ン2パットでこの日最初のバーディを奪取。16番は簡単なアプローチショットを奥に外してボギーとするが、続く17番でバーディを取り返す。
後半、2番でフォローの風の影響でボールが流され、ボールはバンカーギリギリのラフへ。「スタンスが取れなくて…アンラッキーでしたね」と、このホールはボギーとした。
流れが変わったのは、4番(パー3)。「ここはパーで良しと思っていたんですが、長めのバーディパットのラインが読めて、良いバーディが取れました(笑)」。続く5番(パー5)、6番と3連続バーディを決めた。
7番(パー3)は3パットのボギーで、惜しくも4連続バーディとはいかなかったが、8番(パー5)もバーディとし、この日6バーディ・3ボギーの3アンダーパーの68で単独2位につけた。
「練習ラウンドを終えて、イーブンパーで回ればいいかなと思っていました。今日は良いプレーで終われました」と笑顔を見せた。
埼玉栄のスクールカラーのオレンジ色のユニフォーム。いつもなら大会最終日に着用することが多いのだが、今年は3日間、このオレンジ色の勝負服を着用するという。「僕が前日に着用することを決めました。気分で決めたんですけど、やっぱり気持ちが入りますから」と笑った。
先日の「2023年度全国高等学校ゴルフ選手権」の男子団体戦を制した埼玉栄高校の男子ゴルフ部員。今年出場している佐藤を含めた9名のオンレジ色のユニフォームの活躍を期待したい。
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