大友富雄は2バーディー・4ボギーの2オーバーパーで、6アンダーパーから通算4アンダーパーの首位タイで36ホールを終え、プレーオフに進出したが、1ホール目で冨田久三に敗れ、念願の日本タイトル奪取は次回へと持ち越された。
今日のプレーについて、大友は「嫌な流れに入ってしまった。痛かったのは9番のボギーで、セカンドショットが大ダフリで考えられないショットだった。あとはどんなにチャンスについても、届くパットができていなかった。ファーストパットで寄せるようなパットしかできていなかった。あれではダメだな」と前日の好調がうそのようで、反省しきりであった。「終盤は冨田さんに押されっぱなしで、冨田さんの1
7番、18番のショットがついて、短いパットを絶対に入れられると思っていた」とプレーオフに進出できたことが、プレーの流れからすると良かったと捉えていた。プレーオフについても「自分も良いショットをしたが、冨田さんのショットが見事であった」と勝者を褒め称えていた。
今大会の舞台となった横浜カントリークラブは「自分の好きな感じのコースで、自分のプランでプレーすれば絶対良いスコアが出るのに、出せなかった。今日は、自分のゴルフをさせてもらえなかった。勇気をもってどんどん攻めれば良いスコアが出るが、逃げるとこういう結果になる」とコースの戦略性の高さを、改めて感じていたようである。
今後について「勝てないから長くゴルフを続けている。こんなことをやっているから長続きしている」とこれまた反省しきりであった。2015年、2016年に2年連続日本シニアゴルフ選手権競技2位タイで、今一歩で日本タイトルに手が届かなかった。今回も単独首位で最終ラウンドをスタートしたが、追いつかれた末にプレーオフで敗れ、手に入れかけていた日本タイトルは指の間からすり抜けていった。しかし、日本タイトル3度目の2位、今大会のプレーオフも紙一重と大友の実力は誰しもが知るところ。65歳の大友に次回こそ日本タイトルを獲って、満面の笑みを見せてほしいと願わずにいられない。
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