冨田久三は最終ラウンドを5バーディ・1ボギー・2ダブルボギーの73のパープレーにまとめ、通算4アンダーパーで、大友富雄とのプレーオフに進んだ。今日のゴルフについて聞いてみると、「2番ホールのパー3で池に入れてダブルボギーを打った。ただ、それで落ち込んだりはしなかった」さらに、14番まで大友と首位を並走していたが、「15番のパー3でまたダブルボギーを打ってしまい、2打差がついてしまった」普通であれば、最終ラウンドの2つのダブルボギーは致命的だが、最難関の17番をパーにまとめ、相手のスコアにも助けられてプレーオフに進んだ。
「18番で同伴競技者に、並んでいるよと。“通算4アンダーパーだね”と
言いわれて、並んでいるかなぁぐらいに思っていたので、スコアを見直して並んでいる事を確認した」そこまで、あまりスコアを意識していなかったことが良かったのかもしれない。ただ、スコアを意識した18番で「1.5メートルのバーディチャンスにつけて、これを入れれば勝てると思ったが、手が思うように動かずパチンと打つことが出来なくて、スライスが外れた」その結果プレーオフとなった。
プレーオフについて「ドライバーショットが決まり、残り126ヤードを9番アイアンで、ちょっとフェードしてピン横に落ち、3メートルぐらいの下りのフックラインが残った。キャディーと相談して、カップの内で勝負してバーディを取ることが出来た」日本ミッドシニアを勝ち取った瞬間であった。
2021年の日本グランドシニアゴルフ選手権に続き、日本タイトルを取ったことに関して、満面の笑みを浮かべながら「嬉しい」と心からの言葉がでてきた。「まさか勝てると思っていなかった」72歳の冨田にとって、グランドシニアを先に獲ってから、逆に65歳以上の若手が参加するミッドシニアを取れたことが、一層の喜びであることが想像できる。「体調はグランドシニアを獲ったときより、身体をケアしているお陰で良い」とのことである。今後の一層の活躍を期待したい。
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