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【リオ五輪ゴルフ競技男子日本代表帰国報告会見を開催】

112年ぶりにオリンピックの実施競技に復活したゴルフ競技。日本代表として日の丸を背負って戦った片山晋呉選手と池田勇太選手が、17日の午後に帰国し、羽田空港で報告会見に出席しました。
オリンピックでは、両選手とも期待されたメダル獲得はなりませんでしたが、日本人ゴルファーとして初めてのオリンピアンとなった2人は、これまでのプロ生活で培ってきた中では得られなかった経験と4年後に控える東京オリンピックに向けての思いを語りました。

最終ラウンドに追い上げを見せて21位タイの成績を残した池田選手は、「本当に残念な気持ちです。何も持って帰って来られなかったことが」と悔しさをにじませましたが、「アマチュア時代に日本代表として出場した経験がありますが、本当の意味での日本のゴルフの代表としてプレーすることがどういうことなのかを感じられました」と、代表の重みについて言及すると、片山選手も「開会式を経験し、心に沁みるというか、味わったことのない感じ方を体験させてもらいました。日本選手の結団式みたいなものにも出席しましたが、橋本聖子団長の言葉に感銘を受けました。本物の人が本物の人たちの前で話すと、すごい化学変化が体に起きるのを感じて…結果は私自身残念なものに終わりましたが、それよりもまた改善点もたくさん見つかりました」と54位と不本意な成績に終わりはしたものの、オリンピックでしか体験できないものを感じた充実感と、これからの飛躍に向けての意気込みを新たに得たことを語りました。

2020年の東京五輪に向けて、「オリンピックを経験した男子選手は私と池田選手の2人だけ。私たちがオリンピックの素晴らしさ、日本代表の重みを伝えていかなければいけませんし、若い世代の人たちがオリンピックに出たいと思ってくれる体制を整えていきたい」と片山選手が話すと、池田選手も「子供たちがオリンピックに出場したいという夢を見られるように。そこの足を踏み入れた僕ら2人が伝えていき、いろんな意見を出し合って、2020年、そしてそれ以降の五輪でもゴルフ競技が行われるように、ゴルフの価値を高めていきたい」と、オリンピックの素晴らしさを次代の選手に伝えていくことを表明しました。

帰国報告会見に同席した倉本昌弘日本ゴルフ協会オリンピック・ゴルフ競技対策本部強化委員長は、「両選手ともスコアを伸ばしたいホールで雨や風に見舞われるなど不運もありましたが、それもめぐりあわせですからね。その中で、池田選手は21位という結果でメダルには手が届く、8位入賞にももちろん届くと感じました。片山選手は事前の情報が入りすぎたのか考え過ぎてしまったかもしれませんが、最終ラウンドにしっかりとスコアを伸ばしてくれ、彼の持つ底力を見せてくれたと思います。世界に通用する日本のゴルフがあることも分かりましたし、成績以上に私たちには得るものがあった」と男子日本代表の2人の労をねぎらい、手ごたえを表明すると、「一方で、2020年に向けて、どのように選手を強化していくのかということを丸山ヘッドコーチが帰国したら早急に話し合わなければならないと思います。リオ五輪で日本人のストロングポイント、ウィークポイントは見えてきました。風の中でのプレー、グリーン周りのプレーに慣れていないところが感じられたので、海外での合宿など、丸山ヘッドコーチとともに違う意見も持った人も交えて、お互いに意見を言い合って対策をとっていきたいと思う」と、リオ五輪で歴史的な一歩を踏み出した日本ゴルフの歩みをさらに進めていく決意を表明しました。

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