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2020年度(第30回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
2020年9月17日〜20日 鳴尾ゴルフ倶楽部 参加者数:126名 アマチュア:14名 |
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寺西明が5バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで単独首位スタート |
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2020年度(第30回)日本シニアオープンゴルフ選手権は、10年ぶり2度目の開催となる鳴尾ゴルフ倶楽部で開催された。開場100周年、猪名川コースに移って90年の歴史を積み重ねつつ人手により造成された起伏のあるフェアウェイ、最高の状態に仕上げられた高麗グリーンは、この年の日本一の男子シニアゴルファーを決するのに相応しい舞台。曇天の中で行われた第1ラウンドで見事なプレーを見せたのは、寺西明だった。10番ホールスタートの寺西は、13番でバーディを先行させると、その後4バーディを奪取。本人も「奇跡的だった」というノーボギーの完璧なプレーで5アンダーパーをマークして、単独首位に立った。2打差の2位にはシニア入りしてからも持ち前の飛距離が魅力の川岸良兼、さらに1打差の3位タイに比嘉勉、小島正典、秋葉真一、熊谷則宏の3人がつけた。本選手権初出場の藤田寛之と小山内護はイーブンパーにスコアをまとめ、所属倶楽部での初優勝を狙う水巻善典らとともに首位と5打差の10位タイ。連覇を狙う谷口徹は、2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの3オーバーパーで、首位と8打差の34位タイと出遅れた。
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勝負どころのパッティングが冴えた寺西が通算6アンダーパーで首位を堅守 |
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単独首位でスタートした寺西は、前日の好調なショットが影を潜める苦しいゴルフを強いられる。しかし、多くの選手が苦しめられているグリーンを攻略。勝負どころのパッティングをことごとく沈めて、2バーディ・1ボギーの69でホールアウト。通算6アンダーパーで首位を堅守した。5打差の2位タイには、初優勝を狙う藤田と岡茂洋雄。さらに1打差の通算イーブンパーでこの日ベストスコアの67をマークした深堀圭一郎、鈴木亨、秋葉の3人が追走している。谷口は、4バーディ・3ボギーの69で通算2オーバーパー。34位タイから15位タイに順位を上げて、逆転優勝に望みをつなげた。なお、この日カットが行われ、通算10オーバーパーの58位タイ、68人が後半のラウンド進出を決めた。
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上位陣がスコアを落として優勝争いは混戦模様に |
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ムービングデーの第3ラウンド。好天の中でのプレーとなったが、鳴尾ゴルフ倶楽部に潜む魔女が上位陣に牙を向いた。寺西が4番(パー3)でティーショットのミスから、まさかのトリプルボギーを喫すると、5番でバウンズバックを決めたものの9番ではダブルボギーを叩き、前半で4つスコアを落としてしまう。その間隙を縫って順位を上げたのが5打差2位タイスタートの岡茂と、7打差7位タイにつけていた川岸。岡茂が前半で1つスコアを伸ばすと、川岸も14番でイーグルを奪取。一気に混戦模様となったが、寺西が後半11番でバーディを決めて息を吹き返すと、14番(パー5)では起死回生のイーグル。寺西は1イーグル・2バーディ・1ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーと出入りの激しいプレーながらこの日72でホールアウト。2つスコアを落としたものの、通算4アンダーパーで初優勝に王手をかけた。2打差の2位タイには岡茂と川岸。さらに1打差の4位タイから藤田、篠崎紀夫、鈴木亨が最終ラウンドでの逆転を狙う。首位と5打差に9人がひしめく大混戦となった第30回大会。誰に勝利の女神が微笑むか。 |
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寺西の入念な準備と鳴尾ゴルフ倶楽部への思いが結実し、初優勝を飾る |
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優勝の寺西 明とローアマの木田 正彦
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寺西が4番でボギーが先行、7番バーディ、8番ボギーと前半で1つスコアを落とす中、2位が2回とこれまであと一歩のところで戴冠を逃してきた鈴木が前半で1つスコアを伸ばすと、手嶋多一と塚田好宣も33と寺西を追い詰める。しかし、鈴木が11番(パー4)でまさかの8打を叩いて優勝争いから脱落すると、手嶋も10番でダブルボギー、塚田も終盤に連続ボギーを喫し、寺西を捉えきれない。一方の寺西は、13番から連続バーディで息を吹き返すと、その後は漉きを見せないプレーでこの日4バーディ・3ボギーの69でホールアウト。通算5アンダーパーで本選手権初優勝を完全優勝で飾った。アマチュア時代からこの地で数多くの競技経験を積んできた寺西には、鳴尾ゴルフ倶楽部に特別な思い入れを持っているという。優勝に向けて、足繁く鳴尾ゴルフ倶楽部で練習ラウンドを重ね、帯同キャディーとともに戦略を練ってきた努力が、本選手権初優勝に結実した。5打差の2位には岡茂、さらに1打差の通算1オーバーパーで川岸が3位入賞。 ローアマチュアは通算12オーバーパーで全体の28位タイとなった木田正彦が2017年大会以来2度目の獲得となった。
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