1999 SPRING vol.58
 ゴルフ競技開催3村となった西原村、旭志村、深田村では確実にゴルフ熱が上昇している。熊本県ゴルフ協会の事務局長を務める松島昭三氏は、その盛り上がりようをこう語ってくれた。
「50年に一度の国体といわれるほど貴重な機会ですから、地元は大いに盛り上がっています。国体の開催が、ひいては村のピーアールにつながり、21世紀へ向けての村民のより充実した生活にもつながるのですから」。
 また各都道府県の参加選手団体を温かく迎える準備とともに、村の気運を高め、村民一丸となって国体に臨むために、開催3村では記念植樹やクリーン活動、ジュニアゴルフレッスン会など様々なイベントを開催してきた。さらに、ゴルフをもっと身近に感じてもらうために、村民ゴルフ大会も実施している。
 西原村役場の国体推進室主幹・松浦哲也氏は、「西原村は人口約5,600人です。村内には3つのゴルフ場があり、15年前からその3コースを会場に村おこしゴルフ大会(村と村の商工会の主催)を開催しているほどプレー人口も増加しています」と言う。また、旭志村の国体推進室係長の中村隆純氏は、「ゴルフ競技の開催が決定してから、村民のゴルフに対する興味が膨らみ、村全体がゴルフをしてみようという雰囲気になりました。平成10年には旭志村ゴルフ協会も設立され、今では村人口5,500名のうち、一割がゴルフを楽しむようになりました。国体開催期間中はもちろんのこと、終了後も村民みんなで楽しめる環境づくりを旭志村ゴルフ協会を中心につくっていきたいですね」と語ってくれた。同じく深田村の教育委員会国体係参事・上村哲夫氏は、「第1回大会ということで過去に前例がありませんが、住民総参加の国体運営を目標に、全国からいらっしゃる選手団の皆様を温かく迎えたいと思います。と同時に、国体開催を契機に我が村をピーアールし、新たな村づくり、地域の活性化を図っていくことも大切な開催意義としてとらえています」と言う。3村の大会にかける熱意が伝わってくる。


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