マッチプレー形式になる決勝ラウンドは、午前の1回戦で前年優勝の藤田大(25歳、皐月佐野)が金浩延(33歳、塩原)に2エンド1で敗退したのをはじめ、午後の2回戦ではメダリストの渡邉征伸(21歳、松島国際、東北福祉大4年)が川根隆史(21歳、伊香保国際、日大4年)に5エンド4で、また話題の史上最年少・伊藤涼太(13歳、中日、鈴鹿市立白鳥中学1年)が諸藤将次(17歳、佐賀、沖学園高校3年)に5エンド3と、厳しい雨にお押し流されるように次々と姿を消す波乱の展開となってしまった。その結果、4日目の準決勝には川根、諸藤のほか津曲泰弦(17歳、青島、柳川高校3年)、長谷川克(23歳、千羽平)、甲斐慎太郎(2
2歳、日体大4年)、藤島晴雄(19歳、泉国際、東北福祉大2年)、坂本聡(22歳、日体大4年)、池田勇太(17歳、千葉国際、千葉学芸高校3年)の8人が進出。同時にこの8人は10月の日本オープンの出場資格を得た。
1回戦での波乱は藤田対金のマッチ。藤田はいきなり1番のボギーでダウン。3番は金のボギーでオールスクウェアに戻せたが『やはり練習不足というか準備不足が響いて、取るべきホールで取れず』に前半は2ホールずつを相手のミスで取る展開。インに入って10番で藤田はショットが乱れてダブルボギーを打ってダウン。さらに12番もボギーで失ったのを取り返せないまま押し切られてしまった。1回戦で小山貢志郎(18歳、不知火、柳川高校3年)を3エンド2で退けたメダリストの渡邉は、午後の2回戦で川根と対決。3番までハーフを続けたが、4番(パー5)で川根が第1打を左にOBしたチャンスに、2打目を左に引っ掛けて木の根元に打ち込み、3打目が空振り同然となるミスからダブルボギーを打ち、なんとかボギーにまとめた川根にこのホールを奪われ、『大チャンスのホールを逆に取られたのがショックで、このあとアイアンの距離感があわなくなり、7番のバーディーで一矢を報いたものの10、12、13番を失って姿を消す羽目に。
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