今年のアマチュアゴルフ界の日本一は、ともに準決勝で高校生選手を退けた甲斐慎太郎(22歳、日体大4年)と社会人の長谷川克(23歳、千羽平)の2人で争われることになった。午前の準々決勝は、初出場の津曲泰弦(17歳、青島、伊香保国際)を接戦の末に下した、体重120キロを超える巨漢で今年は中部アマ選手権など4勝している長谷川克が、ナショナルチームの諸藤将次(17歳、佐賀、沖学園高3年)と延長20ホールを粘って辛勝。また、日体大4年で主将の甲斐慎太郎は、昨年決勝で敗れた藤島豊和の弟の藤島晴雄(19歳、泉国際、東北福祉大2年)に1ホールを取られただけで5バーディーを奪って5エンド4の圧勝。この試合のあとす
ぐ世界ジュニアゴルフ選手権が待っている池田勇太(17歳、千葉国際、千葉学芸高校3年)も日体大4年の坂本聡(22歳)に①ホールも与えずに5エンド3で一蹴した。午後の準決勝2組は20代と10代の対決になったが、長谷川対津曲は前半、長谷川が2アップし、9、10番で津曲が逆襲してオールスクウェアに。その直後の12番で津曲が第1打を左にOB、続く13番もバンカーから寄せきれず連続ダウン。14番でバーディーを奪って1ダウン差につめたものの、長谷川が16番で6メートルのバーディーパットを沈め、17番もバーディーを決めて津曲を振り切った。一方、甲斐対池田戦は、4番で池田が、6番は甲斐がバーディーでリードすると、14番で甲斐もバーディーとして2度目のオールスクウェアになった。しかし、16番で互いに2メートルのパーパットに挑み、これを決めた甲斐が、外した池田を辛くも1アップで退け初の決勝に進出した。
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