本年の日本女子シニアゴルフ選手権競技は、広島カンツリー倶楽部・八本松コースを舞台に135人の出場選手で開催となった。同コースは上田治氏の設計により1963(昭和38)年に会場。八本松コースと名付けられたとおり、樹齢数百年といわれる松でセパレートされた18ホールは、自然池などと相まって戦略性に富み、これまでにも男子プロゴルフツアー競技が開催されるなど中国地区を代表するコースとして名を知られている。平成15年にベント、高麗のツーグリーンをベントワングリーンに改造し、昨年には日本女子オープンゴルフ選手権が開催されたのも記憶に新しい。
第1ラウンドは午前中に時折強い雨が降った後、午後から快晴となる落ち着かない天気のなかで行われた。昨年の上位入賞者は、この雨の影響を受けて軒並みスコアを崩す波乱の展開となった。その中で、地元広島県の折尾紀美子(京覧)が2バーディー・3ボギー・1ダブルボギーと堅実なゴルフを見せ3オーバーパー75で首位に立った。2打差の77で2位に林恵子(総武)、さらに1打差の78で増田京子(筑波)が続く。ディフェンディングチャンピオンの矢嶋智都子(霞ヶ関)は16オーバーパー88の62位タイと大きく出遅れた。
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