ホールアウト後に折尾は開口一番で「残念です」と無念の表情で答えた。パワフルなショットと巧みなアプローチで安定したゴルフを見せていた折尾が悔やんだのは4番ホールのトリプルボギー。ティショットはフェアウェイを外しベアグランドに。「2打目は軽く出すだけのつもりだったんですが…」という言葉とは裏腹にこのショットを目の前の木に当ててしまう。3打目はグリーン奥のラフに打ち込み、アプローチもミス。本人も「あっという間」と言うほど呆気なくスコアを崩した。その後もスコアをまとめきれず、終わってみれば林に逆転優勝をさらわれる形となった。「昨日で自分の運を使い果たしてしまった感じです。今日はショットの調子も良くなかったけど、優勝した林さんはショットが素晴らしかった」と無念の表情。これで2年間悔しい思いをしてきたことになるが、60歳代の部では堂々の1位。「総合順位での優勝も狙っていただけに、本当に残念です」と唇を噛んでいた。
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