「ほっとしてます。満足。うれしい」素直に喜んだ。表彰式で一瞬、目頭を押さえるシーンもあったが、笑顔がはじけた。「(優勝するまで)4年かかった。正直、2回も決勝戦にいって勝てなかったけど自分では経験値はわたしの方が高いと自信をもっていた」過去2回の敗戦の時は見る者をしんみりとさせるほどに泣きじゃくったものだが、したたかなチャンピオンとして堂々と笑う。次週は米ニュージャージー州で第1回世界女子マッチプレー選手権。ソレンスタム、ミシェル・ウイ、宮里藍ら64人の中に日本のアマの代表として入れたことがささえになったという。「次の大きな試合があるので泣いていられません。日本のアマチュアの代表よって、胸を張っていくんです」
今大会はエントリーぎりぎりまで出場するかどうか、迷った。8月、プロテストを受験、いよいよプロとしてスタートを切ると決めたとき、気持ちの中ではアマに決別をきめた。しかし、周囲はアマのトッププレーヤーとしての「諸見里」を惜しんだ。
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